接戦だった、20日の日本対オーストラリア戦。 会場は残念ながら満員御礼というわけではなかったが、日本は現地で心強い応援を得た。 それは試合が白熱していた第3ピリオド。数人のギリシャ人ボランティアがわざわざ日本の応援席へと移動、一緒になって「ニッポン」コールをやりだしたのだ。
会場のギリシャ人ボランティアたちは、試合が始まるやいなや席について観戦するのは、どこの会場でも見られる光景ではあり、ウィルチェアラグビーの車いす同士の激しいあたりに「オゥ!」という叫びがあがる一方、華麗なパスで得点が決まると一斉に拍手と、普通に!?会場を盛り上げていた。
しかし彼らの目には日本の島川のプレーがいたく御気に召したよう。
ディフェンスで強いあたりをしたり、ボールを持ってフェイントをかけながら相手選手を抜いてゴールをする彼のプレーに大きな歓声があがり、最初は数人だったギリシャ人ボランティアが、第4ピリオドになると、またさらに数名のボランティアが日本応援席へと移動、日本からきたサポーターと一緒に、というかサポーター以上に熱く日本代表を応援してくれた。
試合後の島川選手に、応援は見えていたかを聞いたところ、「いやー嬉しかったです。やっぱりあんなふうに応援があるとプレーも燃えますね」と、しっかり応援を自分のエネルギーに変えていたようだ。
熱いプレーは熱い応援を呼び、その熱い応援がさらなる熱いプレーを呼び覚ます。
パラリンピックボランティアをも巻き込んだ日本旋風を、なんとか次の勝ちにつなげたい。
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/ BBS
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