Paraphoto 特定非営利活動法人 国際障害者スポーツ写真連絡協議会

8月12日 (22:27)

Paraphoto Article

IMPOSSIBLEな世界・アーチェリーの70メートル

ライター&編集者・角田麻子

photo 「70メートル」という距離を想像してみてほしい。
 ジャンボジェット機の全長が70メートル。これじゃあんまりピンとこない…。身近なところでは、山手線の車両は1両が20メートルだから、70メートル先といえば、電車内を3両と半分も歩いた距離だ。
 
 5月に埼玉県障害者交流センターで行われた「2004 ジャパンパラリンピックアーチェリー競技大会」で初めてアーチェリーという競技を見た私は、会場に着いてまずその的の遠さに驚いた。
 目の前で行われていた「アーチェリー」というスポーツは、日常ではあまりピンとこない、そんな70メートルも遠くにある1.22メートルの的の、さらにたった12.2センチの10点満点の円をめがけて矢を射ち、的に当て、得点を競うのだ。
 自分が放った矢が、山手線の車内を3両以上つっきったその先の、10センチそこそこの的に当たるなんて…! 

photo その70メートルの距離を、都内で実際に自分の目で見て実感できるのが、スポーツメーカー・アディダスが主催する「IMPOSSHIBLE WORLD RECORDS(不可能を超えた世界記録展)」。
7月21日(木)から8月31日(火)まで六本木ヒルズで開催されているこのイベントは、走り幅跳びやウェイトリフティングなど8種目の競技者によって達成された世界記録が、六本木ヒルズ施設内に8つの世界記録がオブジェとして展示されており、その中で、アーチェリーの世界記録も「見る」ことができる。

 これらの記録は健常者アスリートの作った世界記録ではあるけれども、アーチェリーは障害者も健常者と同じ条件で戦う種目の1つ。いつ、パラリンピック選手が世界記録を作ってもおかしくない。

photo オリンピックであれパラリンピックであれ、アスリートたちが脅威の技術と精神力で「不可能」を超えた瞬間こそが、観る者にも大きな驚きと感動を生む。
 このアテネでは、どれほどこうした瞬間に出会えるのだろうか。

何度も言うが、アーチェリーでは「70メートル先」の的の中心をめがけて射る。
スポーツ選手って、すごい。

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リンク

日本身体障害者アーチェリー連盟

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Archery - Frame definition

IPC(国際パラリンピック委員会)によるアーチェリーの紹介。

全日本アーチェリー連盟

アテネオリンピック代表の情報など。

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