6月に埼玉で開催されたジャパンパラリンピックアーチェリー大会では、平沢・中西という若い二人の活躍の影にかくれた形の磯崎が、本番のアテネでベテランの意地を発揮し銀メダルを獲得した。 準決勝では韓国の選手に常にリードを奪いながらの勝利。しかし決勝では、準決勝で平沢を破ったシドニーの金メダリスト、ファンタト・パオラ選手の前に、97対83の得点差で破れたものの、自身パラリンピック過去最高の銀メダルを獲得した。 一方、予選ラウンドでは世界記録を更新した平沢だったが、準決勝では「こわごわ撃っていた」と自身も語ったように、パオラ相手にショットに安定感がなく、92対89の得点差で敗退。 準決勝に引き続き休む間もなく始まった3位決定戦では、ミスショットもなく本来の力を発揮。「思い描いていたのは金メダルだった」という中での個人戦銅メダルだが、この後まだ予選1位通過の団体戦がある。 銀メダリストの磯崎に、銅メダルの平沢。またジャパンパラリンピックで平沢を破り初優勝した成長中の中西という強力メンバーで臨む。 平沢個人が思い描いていた金メダルは、団体で、この3人の選手の金メダルへの思いとなって実現してほしい。
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/ BBS
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