2004年9月22日
アテネパラリンピック、イギリスチーム初のメダル(銅)を獲得した直後(女子クラス1−2:キャサリン・ミトン)、イギリス卓球チーム団長、並びにヘッドコーチであるスティーブ・ウォード氏にインタビューを行った。
今回キャサリンのメダル獲得について、素晴らしい、彼女のパフォーマンスを誇りに思う。しかし、2002年の台北での世界大会で金メダルを獲得したことを考えると、銅メダルという結果は正直残念な気持ちでもある。それでも、銅メダルを獲得し、実績を残せたことを、団長として、ヘッドコーチとして感無量であると語る。
メダルを獲得することは、イギリス政府(UKスポーツやスポーツセンター)などの支援を引き続き受けられること、特に資金援助を獲得できるという意味で、大変意義のあることである。
今後の課題は、若手を育てること。金メダルを獲得することにある。これを達成するために、トレーニングシステムをより確立していくことが重要であると思っている。現在は、年7−8回の強化合宿、年7−8回の海外遠征を行っている。実際のところは、まだイギリス政府や、地域のクラブの支援にたよっている現状もあるので、主体的な運営を行っていくことも重要だと思える。イギリスは、イギリス卓球協会が積極的に大会運営なども含め大変協力的である。引き続き協力を得ながら、2008年の北京大会に向けて、更なる発展をとげたいと考える。
IPC会長のフィル・カーバン氏は、車椅子のしかも、最も障害程度の重いクラス1−2の選手が卓球を行うことは、行動範囲が狭い彼らが自身の力を更に発揮することができるという視点で、大変意味の深いものと感じると強調する。シドニーパラリンピックに引き続き、選手枠数が最も多い卓球競技。キャサリン選手の活躍は、イギリスチームに更なる奮起を与えることであろう。
写真撮影(キャサリン選手記者会見後のスティーブコーチ)
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/ BBS
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