9月17日 (02:57) |
●Paraphoto Article車椅子バスケットボール・上村知佳なごやん |
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自分はオリンピックで、主に女子バスケットボールを応援していたわけだが、パラリンピックでも球技を中心に応援したいと思っている。そして、一般的のスポーツファンの人々に、これらのパラリンピックでのスポーツ競技の魅力を、わかりやすく伝えていきたいと思っている。 「自由な時間を選手全員にちゃんと確保してあげて、その時間はきちんとリラックスをさせてあげる。そして練習や試合の時はきちんと集中できるよう、チーム全員がメンタルのメリハリをつけられるようにしている」と、キャプテンとしてチーム全体のことを考えた、責任感あふれるコメントをしていた。 自分がした質問は2つだけだったが、とてもしっかりと、広い視野に立った答えをいただいた。 ●アテネオリンピックの女子バスケットボールを見ていましたが、パラリンピックも6試合と長丁場になります。特に初戦(対ドイツ)の入り方が重要だと思われますが、どのようなことを心がけてゲームに臨みますか? 『常に「無心」であることです。ゲーム中に何かしら邪念が入ると、たとえば「シュートを入れなきゃ」とか「勝たなきゃ」っていうように考えてしまうと、それに縛られてしまって必ず自分のパフォーマンスが落ちてしまいます。彼女の責任感あふれる受け答えや、キャリアを見て思い浮かべていたのが、先日のアテネオリンピックで引退した浜口典子だ。長年大黒柱としてサンフラワーズ、そして日本代表を引っ張り、常に泰然自若、前向きのメンタリティーでことに臨み、責任感の強い愛称「マック」の姿だ。 彼女のプロフィールをいろいろ検索していたら、果たして、好きな選手に浜口の名前を挙げている。 浜口も全力を出し尽くして、最後は笑顔でアテネのコートを去っていったのを、3週間前にこの目で見たばかりだ。 上村にも、目標である「シドニーの銅メダル以上」を目指して、全力を出し切ってプレーしてもらいたい。 もちろんゲームでは、オリンピック同様、必死に応援したい。 ●このアテネパラリンピックの成果を、どのような形で自分の地元の地域に還元したいですか? 『今は東京に住んでますが、地元は石川県の河北郡津幡町です。自分たちが、アテネパラリンピックで一生懸命プレーをして、何かしら結果を残すことで、自分の地元の障害者の方々も、「ああ、自分たちもこんなスポーツができるんだ」と知ってもらうこともできるのでは、と思います。自分は、障害者のスポーツに関わり始めて日が浅いのだが、いつも思うのは、とにかく実際に見てみれば、すばらしく面白い、醍醐味にあふれるスポーツだ、ということだ。もちろん、障害者のスポーツであるなしにかかわらず、どんなスポーツでもそれぞれの面白さがある。だから、それを見てもらうチャンスがあるかないか、ということはものすごく大きい意味を持つ。 実は自分も、学生時代を石川県の金沢で過ごしていた。確かに、一年を通して日照時間が短く、雪の降る北陸では、特に積極的に外に出るには大きなモチベーションが必要かも知れない。車椅子の障害者であればなおさらだろう。だが、バスケットを始めインドアスポーツはとても盛んだし、自分の友達にも明るい性格の、スポーツ好きな連中が多い。きっと、たとえば車椅子バスケットの生のプレーを見れば、感動し、心躍ると思う。 是非、このアテネでの彼女の活躍が、特に地元石川の人々の励みになればと心から願っている。 自分のサポートしている仲里進にかける沖縄の人々の期待も大きい。上村のように、とにかく無心でゲームに集中し、コートに立ったときは力を出し切ることで、結果的にその期待に応えてもらえれば、と思っている。 記事に関するご意見・感想はこちらへ → info@paraphoto.org / BBS |
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