会場はエーゲ海の畔にあった。明日から始まる7人制脳性麻痺者サッカーの会場となるホッケーセンターだ。会場がホテルから離れているため一応下調べをしておかないと不安だったので、はじまる前に何とか行っておきたかったのだ。いつも通りデコボコで段差ばかりの道を歩き駅に向かった。地下鉄に乗って1回途中で乗り継ぎ、海岸線を走るトローリーに揺られること1時間ようやく会場までたどり着いた。 海沿いを走るトローリーからの眺めは格別だった。いつも見る人と車がごった返す市内とは違って、海と青い大空が太陽の光に反射してキラキラと輝き、人々がのんびりとくつろいでいた。その瞬間だけは時間もゆっくりと流れているように感じられた。
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