プレーを見た瞬間に惚れてしまった!すっかりファンになったロシアのワンダーボーイ、TCHESMINE選手に試合後、話しを聞くことができた。エゴイスティックとも言えるキレのあるドリブル、破壊力のあるシュートで相手に脅威を与える強烈な印象と違って、実際に会った彼はどこにでもいそうなシャイな18歳の若者だったことに何か安堵感を覚えた。
彼が英語をほとんど話せなかったので、ロシア語の分かる通訳を通してインタビューを始めた。まず私のほうが興奮してしまって思わず「今日見た全ての試合の中であなたが1番のプレイヤーだよ。」と言ってしまった。彼の一つ一つのプレーが、創造性溢れる素晴らしいものであったことを強調して伝えてもらった。彼は、はにかむような笑顔を浮かべて、通訳の女性の話しを聞いていた。
常にゴールネットにボールを突き刺すことだけを考えてプレーしているように感じるという私の問いに、自分はそこまでそのことにはこだわっていないと第一声。連続性のある動作の中、自然と体が動いているそうだ。考える前に常にプレーしているためゴールを決めたいという欲求は、心じゃなく体が欲しているようだ。続いていつからサッカーをはじめたのかと聞くと、何と13歳の時だそうだ。たった5年間しかサッカー歴がないのには驚いた。
1番印象に残ったのは、「今のコーチと出会わなければ今の自分はない。」と言った一言。コーチとの深い信頼関係がこの将来有望な選手を生んだのだ。最後に私に「いろいろと絶賛してくれてありがとう。」と言ってさわやかな笑顔を残しロッカールームに去っていった。
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/ BBS
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