9月27日 (07:46) |
●Paraphoto ArticleCPサッカー 準決勝:戦争勃発ジャーナリスト・平野誠樹 |
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<ブラジル対アルゼンチン 4:1> ブラジルは個人の技術が高いうえに、良く統率された組織力も備わっているのが強みだ。9番と10番の個人技頼りのアルゼンチンとは歴然とした差があるように思える。アルゼンチンも何度か決定機を迎えるが、ボールが枠を捉えることはなかった。勝負を決定付ける3点目をブラジルがもぎ取る。アルゼンチンの司令塔10番Mario選手が、同じくブラジルのファンタジスタ7番Fabiano選手にボールを奪われ、そのままゴール前まで持ち込まれ失点。この日を象徴するような流れだった。更にとどめの4点目のゴールをブラジルの9番がハットトリックで決める。この一方的な展開が思わぬ事態を招くことに。 試合終了間際、アルゼンチンの10番Marioがブラジルのチャージを受け、かなり大げさに倒れる。Mario選手が猛烈な勢いでブラジルの選手を挑発すると、これにブラジルの3番の選手がキレてしまった。殴りかかりにいったのだ。ここから両チーム入り乱れての、乱闘劇がはじまった。監督、コーチでさえ選手を抑えることができず、収拾がつかない状態になる。結局、事の発端を作ったアルゼンチンの10番、ブラジルからはエース9番と主力2人の計3人が退場になる。ブラジルは決勝に3人のメインプレイヤーが出場できなくなることを意味する。ほぼ優勝が遠のいたと言っていいだろう。絶望的だ。楽勝だっただけに、全く無意味な喧嘩を買ったものだ。あまりにも高い買い物となってしまった。何とも愚かなことをしてくれたことか。感情をコントロールできない未熟者集団にメダルを与える必要すらないのかもしれない。前の試合で神の後押しがあったからこそ勝利を掴めたと言っていたブラジルの選手。これも神がさせたことなのであろうか 記事に関するご意見・感想はこちらへ → info@paraphoto.org / BBS |