Paraphoto 特定非営利活動法人 国際障害者スポーツ写真連絡協議会

9月21日 (17:09)

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1勝が遠かった  女子48s級赤塚正美選手

ジャーナリスト・河原由香里

1勝が遠かった
48 s級 赤塚正美選手

視覚障害者女子柔道は、今回のアテネ大会で正式種目となった。赤塚選手は、たった一人の女子日本代表として挑戦した。
しかし、初戦はわずか15 秒で大外刈りを決められ、一本負け。
敗者復活戦でも、1分ほどで、1本負けした。初戦も、敗者復活戦も、相手選手との力の差が明らかな試合展開だった。

女子は、48 s級、52 s級、57 s級、63 s級、-70 s級、+70 s級がある。赤塚選手が出場した48 s級以外は、日本人選手はエントリーしていない。つまり、それだけ日本の女子選手の層が薄いということだ。実際、赤塚選手も練習相手を探すことに苦労した。

今大会で勝ち抜いていく外国人女子選手を見ていると、格段に力強く、技もスピードとキレがある。谷亮子をはじめ、アテネオリンピックでは、女子柔道選手が大活躍した。同じ女子柔道だと考えると、選手を強化する環境が整えば、視覚障害者女子選手が世界で通用しないとは思えない。赤塚選手のアテネへの挑戦は、それを支える土俵があまりにも弱かったのではないか。

「すごく悔しいです。注目されていたので負けてしまって応援してくれた人に申し訳ないです。」と赤塚選手。

彼女の敗戦を無駄にしてほしくない。
今後のパラリンピックでは、表彰台で微笑む女子選手を見たい。
選手育成に向けた環境整備を期待する。

【河原由香里】

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