エフファリスト(ありがとう)!−よもやま話
「急がば回れ」がギリシャの正道と書いたけど、それで陥った穴の話。 大会特設バスでゴールボールの会場に向かった。試合開始は夜の9時。 私が午後8時15分頃ついたのは、街灯もなく真っ暗でだだっぴろい駐車場。スタジアムがどちらにあるのかもわからない。「ここで降りろ」と言われて呆然と降りたものの、まず、出口がどちら方面かも不明。 苦労してわき道に出て、「タクシーを拾いたい」と言っても、「こんなところにタクシー来ないよ」と連れない返事。スタジアムはあっちという方向にとにかく向かうも、時間ばかりが過ぎていく。早くタクシーを、でも、どこで? すると、一台の車から「どこにいくんでか?」と日本語が聞こえてきた。信号で止まっている先頭の車からだ。スタジアムに行きたいというと、乗れという合図。 マニアティス・アルテミオスさん=写真は、船員として日本を何度か訪れたことがあるという。この日はご夫妻で、ディナーと散歩でもしようと車で出かけてきたらしい。そこで、私を拾って、会場を探し連れて行ってくれた。 お礼は、しつこい様だが、日本身体障害者陸上競技連盟のピンバッジ。3つ目を渡した。 ちなみに、今回もゲーム開始に間に合った。絶対絶命のピンチに必ずといってよいほど現れる親切なギリシャの人。神々の国で起きたちょっとした奇跡に、感謝。
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