高橋勇市選手、「4位って何にもないんですね?!」
アテネパラリンピックのメイン会場OAKA(オアカ)で20日、高橋勇市選手=写真中央 と伴走者の中田崇志さん=同左、支援者の永目真吉さん=同右 と会った。
高橋選手にマラソン競技に向けた準備や調子をたずねた。 −−19日の一万メートル4位入賞おめでとうございます。 「ありがとうございます」 −−はじめは集団の後ろについて、徐々に順位を上げていきましたが、戦略だったのですか。 「そうですね。ただ、私自身は、自己ベストを1秒3更新して、日本記録を出したんです。シドニーのときよりも、選手の実力が上がっているということですね」 「でも、4位って何もないんですね。賞状とかも」 −−ところで、マラソンのコースは試走しましたか? 「今日も行ってきたのですが、交通量が多くて道路は走れませんでした。支援者の永目さんが、私の代わりに走ってレポートをしてくれることになっています」 「少し走った感触では、それほどきついとは思いませんでした。日本で800メートル程度高低差のあるところで練習してきましたので」 ◇ ◇ ◇
高橋選手は、胃腸がそれほど丈夫ではないので、水や食料などを日本から郵送して大会に備えているという。 永目さんは、マラソンコースの試走のほか、応援団の応援ポイントなどもチェックして、当日に臨む。盲人マラソンは26日午前8時スタート。 高橋勇市選手は、今年4月19日に茨城県土浦市で行われた国際盲人マラソンで2時間2時間37分43秒の世界記録を出し、今大会ではメダルと記録更新を狙っている。
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「4位って何もない」という率直なコメント。確かに、3位までとの差は大きすぎますよね。その一言は、高橋さんの飾らないお人柄がでていて、好印象でした。ちなみに、メダル獲得者によると、今回はメダルケースもないとか。
【武藤歌織】
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