アテネパラリンピック大会−24日 ゴールボール女子日本代表チームはドイツと対戦し=写真、 6対3で勝利を収めた。予選リーグ残るはオランダとの対戦のみ。 ドイツとの対戦は、点の取り合いとなった。
日本代表の先発は、センター浅井、ライト小宮、レフト直井由紀。 開始直後一投目、小宮がストレートでドイツセンター左脇に投げた球がセンターの足を弾いてゴールした。しかしその直後、ドイツの一投目も、ライトからクロスに出された球が直井由紀の足に当たりゴール。開始早々、得点の応酬があった。 その後5分に日本は、ドイツセンターを左右に振り、2点を追加。ドイツは、左右のポジションチェンジや、センターをトップに左右を一段下げる山型から、左右を前面に出し、センターをゴール手前に置く谷型に布陣変更するなど対応するが、日本はさらに得点し、前半を4対1で折り返しました。 後半は、はじめにドイツのオン・ゴールで5対1となったが、センター浅井の左をねらい、ドイツが2得点を上げ猛追。 しかしその後はどちらも一歩も譲らず、終了30秒前、ドイツのペナルティで、小宮がストレートでドイツ陣営の左脇にペナルティゴールを決め、6対3で勝利を収めた。
試合後のコーチ、選手のコメントは次の通り。 ◆江黒直樹コーチ 「選手たちが疲労困憊なので、できるだけ負担を軽減させるために先取点がほしかった。それで、一投目を決めてくれたと思います。ハーフタイムは、うちの方が有利、得点さもあったので、ゆっくりと組み立てて、自分たちのペースでやるように指示しました。オランダの方も3勝3敗できていますので、我々が負けると並びますから、オランダ戦も取りに行きます」 ◆直井由香選手(キャプテン) 「最初の一点が入ってしまったので、すぐに態勢を立て直して、いつもどおりにやりました。向こうのオン・ゴールもあり、ラッキーな面もあったのですが、得点を入れるところは入れ、守るところはちゃんと守ったと思います。いつもどおりにやれば、オランダ戦も勝てると思います。 日本は挑戦者なので、いろいろな国のゲームをみて、世界の技術を研究して、どんどん強くなっていきたい。 オランダ戦を決めて、決勝トーナメントに行きます」 ◆小宮正江選手 「自分の疲れもピークで、ドイツは、球がバウンドボールで攻めてきて、結構タイミングを外されて、ディフェンス的に、自分の中では危ういところがあり、必死でボールを入れられないようにだけ考えていました。 フォーメーションや、ポジションチェンジをされ、バウンドボールの攻撃で、こちらもギクシャクしてきたところで、最後のペナルティとなり、ここで、一点、決めるのと、決めないのじゃ違うと思ってたので、本当に決められてよかったです。みんなの力を借りて、ボールに込めて投げました。観客の人がいっぱい応援してくれたんで、決められたんだと思います」
【武藤歌織】
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