アテネパラリンピック大会−17日 ウォー!ウォー!4万6000人のOAKA(アテネオリンピックスポーツ複合施設)で、ほぼ満席の観衆のビックウェーブから、パラリンピックは幕を開けた。 第12回パラリンピック大会は、オリンピック組織委員会が運営する初の大会。開会式の演出テーマも、「初のオリンピックのもとで行われる平和、人間性、支えあいの象徴・パラリンピック大会」だった。 スタジアム中央に、幹周り約12メートルのカンナの木。これは、医学の父といわれるギリシャのヒポクラテスが、カンナの木の下で、授業を行っていたという逸話にもとづいているという。 このカンナの木は、セレモニーのシンボルで、選手団の入場後、この木と群舞によって、逸話で言われている基本元素の火、水、土、空気を表現し、会場を沸かせた。
選手団の入場で、日本は33番目に登場。視覚障害者柔道100級の松本義和選手を旗手に、高田賢三さんデザインのオリンピック選手団と同じユニフォーム、手にはピンク、黄色、緑の団扇で行進した。 今大会は、過去最大規模の136の国と地域から、3840選手とおよそ2000人の役員が集まり、日本からも過去最大規模の選手163人、役員108人が派遣された。 入場行進では、少ない選手団にも関わらず、イランの国名が呼ばれると、会場からは声援の拍手がひときわ大きく鳴り響き、開催国ギリシャの選手団の入場には、会場中からギリシャを意味する「へーラス」という掛け声が湧き上がった。 アテネパラリンピック大会は、18日から28日までの12日間、 19競技、162種目、515クラスで、メダルが競われる。 【武藤歌織】
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