ゴールボール 日本1−1オランダ
日本は同じ日に行われたドイツ戦に勝ち、このオランダ戦で3失点以上で負けなければ準決勝へ進むことができる。
客観的に見れば、楽な試合になるはずだった。対するオランダは3得点差以上つけて日本に勝たなければ準決勝に進めない。
試合開始前の練習時間。小宮と浅井、2人の選手の間を通るシュートに対して執拗なほどに守備の確認が続く。負けて準決勝にいくのではなく、1点も許さないで勝つ。意気込みが感じられた。
初戦の勝利、そしてフィンランド戦の勝利から日本の勢いは日増しに高まっている。しかしまだ無失点で終わった試合はない。どの試合も1点以上失点している。ゴールボールは守ることから始まる。
強烈なスピードのシュートを持たない日本は、お互いの連携を高めることで、攻撃や守備の正確性を上げていくしかない。
それを発揮するために、そして次の試合のためにも今日は無失点で終わりたかった。
それでも最後に1点を返して引き分けで今日の試合を終えることができた。このチームには勢いと、それを支える確かなチームワークがある。
明日(25日)はアメリカがブラジルに、フィンランドがギリシャに確実に勝ってくるだろう。そうなれば明日の午前の試合を終えた時点での勝ち点と順位は
1位はカナダ(勝ち点21) 2位アメリカ(勝ち点15+3=18) 3位に日本(勝ち点13) 4位フィンランド(勝ち点9+3=12)
となり、明日の準決勝は
18:00 - 18:45 2位 アメリカ ‐ 3位 日本 19:00 - 19:45 1位 カナダ ‐ 4位 フィンランド
明日の試合の結果に関わらず、準決勝の相手はアメリカに確定した。アメリカは今日のギリシャ戦では7番のBUCK Nicoleを試合に出さずに温存してきた。明日も同じようにブラジル戦にも出場させてこないだろう。ただ、そんなことは関係ない。日本の選手達は予選リーグ中での戦いでアメリカの強さを感じ取っている。予選最多の6失点を与えてしまったアメリカ。
前のコラムで書いたアメリカとの再戦が実現した。 ぜひ勝って欲しいと思う。だが、それ以上に明日の試合を楽しんでプレーしてほしい。観客が感動を感じ取るのは勝利に対してだけでなく、ゴールボールを懸命に、楽しんでプレーしている選手達の姿に対して感動を覚えるのだから。
記事に関するご意見・感想はこちらへ
→ info@paraphoto.org
/ BBS
|