9月24日 (08:08) |
●Paraphoto Article9月23日 ゴールボール 日本‐フィンランドパラフォト広報担当・小森誠之 |
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試合が進むにつれて、それが杞憂で終わるのだと思うようになった。日本は相手の攻撃をよく押さえ込んでいる。1点を失ってからは相手のフィンランドも守備を引き締めているが、攻撃(ボールの速さ)は日本も負けていない。フィンランドに焦りが見え始めている。フェイントを使って日本の「耳」を揺さぶろうとするが、落ち着いて対処している。攻撃の手を休めることもなく、小宮のシュートは的確に相手のコースを狙っている。これならいける。前半が終わって1−0。 後半も守りが続いていた。しかし、一方的に守っているだけではなくて、積極的に攻撃をしかけている。フィンランドは焦りからかサイドへのシュートが多くなってしまいボールがサイドから出てしまう。これで8秒ゆっくり攻めることでき、落ち着いて攻めていける。見ていてとても安心できる試合だった。1点を失った後でさえその気持ちは変らず。このまま攻めていれば逆転できる。観ている者にそう思わせる3人のプレーだった。 後半終了間際に1点を取り返す。フィンランドのセンターの選手が弾いたボールがサイドの選手の手をすり抜けていく。サイドネットぎりぎりの得点。正確に狙いを定めて攻めていく日本の特徴が出たゴールだった。点を決めた後にも「ここから」という声を浅井が上げる。あと1分。この1点を守りきる。 試合終了。これで日本は3勝2敗。残す相手はオランダとドイツ。試合後に「これで終わりじゃない。明日も勝って決勝に行こう」と選手同士で気合を入れなおしていた。驕らずに一試合一試合、次の試合に集中することができている。このチームは本当に頼もしく、そして見ていて楽しい。自分の心を大きく揺さぶってくれる。日本の2点目。写真を撮ることも忘れ、左手で小さくガッツポーズをしている姿をとなりのギリシャのカメラマンに見られてしまった。ちょっと恥ずかしかったけど、とても誇らしかった。 記事に関するご意見・感想はこちらへ → info@paraphoto.org / BBS |
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