パラフォトニュース
記事掲載日:2004/04/09

アイススレッジホッケー世界選手権大会

今回の取材について

【大会概要】
●大会名:2004IPC Ice Sledge Hockey World Championships
●期間/場所:2004年4月17日〜24日/スウェーデン・エーンツェルツピーク
●出場国(8カ国):各プールの上位2チームが決勝ラウンド進出
Aプール:アメリカ、カナダ、日本、イギリス
Bプール:ノルウェー、スウェーデン、エストニア、ドイツ


【企画概要】
<日本チームの現状>
 長野・ソルトレークと2大会連続で5位という結果に終わった日本チームはその後、「トリノでメダルを取るために」、カナダやアメリカでアイスホッケーの経験を積んだ中北浩仁氏を監督に迎えました。これまでの「体格の差」「経験の差」を理由にBクラスに甘んじてきた弱さを一掃し、ホッケーに対する意識から体力、戦略など、基本から徹底的に指導しなおす改革を開始。月に一度、代表15人を招集し合宿、また海外遠征などを積極的に行い、「勝てるチームづくり」へと体制移行してきました。その結果、選手個人に「自覚」が生まれたことで組織力に磨きがかかり、若手選手も台頭してきました。
 昨年は、ジャパンパラリンピックで招待チームの韓国に圧勝、3カ国対抗のトリネーションズカップでは若手の成長著しいカナダを相手に1点差で破れたものの、アメリカチームに勝利し準優勝と、結果を出しました。
 今回の世界選手権は、トリノパラリンピックでの出来を占うものとして大きな意味を持つ大会となります。日本は、イギリス、前世界王者のカナダ、ソルトレークパラの優勝チーム・アメリカと同じAプールに入り、まずは予選突破を目標に据えます。強豪との連戦となりますが、トリネーションズカップでの成績やチームの仕上がり具合の高さからみて、決勝ラウンド進出、そしてメダルが期待できると考えます。

<取材意図>
 アイスホッケーが盛んな北欧やアメリカ・カナダに比べ、日本はホッケーの競技人口、練習場所、メディアの露出などあらゆる環境が未熟と言わざるを得ません。これは、スレッジホッケーにも全く同じことが言えます。
 これまでパラフォトでは、ソルトレークパラから現在に至るまでの過程を取材し、その足跡を記録し続けてきました。今回もこれまでの取材ベースを元にインターネットの速報性を活かし報道することで、国内外の多くの人々に障害者スポーツ、スレッジホッケーの魅力に触れてもらうとともに、選手や関係者らの広報活動を支援しようと考えております。

<内容>
●大会前
 大会概要・みどころなどを紹介します。

●大会期間中
 基本的に、毎日の試合結果と写真、観戦記、コラムをアップします。日本チームをメインで取材しますが、外国チームや大会に関わる人物の取材などにも積極的に取り組みたいと考えています。

●大会終了後
 大会を総括して、日本チームの成果と課題をまとめます。

【大会日程】
●17日(予選)
1.アメリカ×イギリス
2.カナダ×日本
3.ノルウェー×ドイツ
4.スウェーデン×エストニア
●18日(予選)
5.カナダ×イギリス
6.日本×アメリカ
7.スウェーデン×ドイツ
8.エストニア×ノルウェー
●19日(休養日)
●20日(予選)
9.イギリス×日本
10.アメリカ×カナダ
11.ドイツ×エストニア
12.ノルウェー×スウェーデン
●21日〜22日(決勝リーグ・セミファイナルラウンド)
●23日〜24日(決勝リーグ・ファイナルラウンド)



<取材機材>
・D2H(カメラ本体)
・AF-S VR 70-200mm/F2.8G(競技撮影用)
・AF-S 12-24mm/F4G(超広角)
・AF-S VR 24-120mm/F3.5-5.6G(スナップ用)
・SB-800(スピードライト)

※アイススレッジホッケー世界選手権大会の取材は、ニコンのご協賛により撮影が行われます。


【荒木美晴】

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