パラフォトニュース
記事掲載日:2004/01/23

茨城ハンディキャップテニスクラブコーチ・鈴木教之さんに聞く

photo 「Wheelchair Tennis Tournament 2004」の大会中、試合の合間をぬって、熱心に選手に指導をしているコーチがいた。それが茨城県チームの鈴木教之さん。
 ご自身は学生時代からずっとテニスをしており、地元茨城で奥様とお母様が勝手に(!?)テニスの市民コーチに登録して以来、車椅子テニスの選手を教えるのは今年で9年ちかくになるとのこと。

photo――車椅子テニスを教えるなかで、大事なポイントはなんですか?―
「同じ車椅子の状態でも、障害のレベルがそれぞれ違うということ。下肢の状態により腰がきくきかないではラケットの振り方も違ってくるので、ラケットを握るフォームについては細かくあれこれは言いません。一番自分の振りやすいフォームで打つのがいいと」

――選手の障害レベルの違いにあわせたアドバイスとは――
「車椅子テニスはテニス技術のほかにも素早い車椅子操作も要求されるから、例えば、車椅子操作がうまくできないなら、自分が動かないで相手が動くようなボールを打つとか。よくプロの試合でも、相手を疲れさせようと相手を走らせたりするように、テニスは体力だけじゃなく、頭も使うからおもしろいんですよね」

photo――健常者の立場でコーチをされて、車椅子を使った技術的な違いの教え方は?――
「私自身、有明で開催されるチャレンジカップといった大会に車椅子で試合に参加したりするので、そういう時に実際のプレーの中でみせる。論より証拠です(笑)」

――教えている選手には、やはりパラリンピックに出るような選手になって欲しい?――
「最初に言ったように、それぞれ障害レベルが違うのでいちがいにはいえませんが、教えている選手がどうのというより、日本全体が強くなるよう、レベルの底上げにつながればいいですね」

【取材:角田麻子】

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