2002年8月8日(木)
試合後、記者会見室で、大橋監督は報道陣を前にして以下のようなコメントをした。
「選手は皆本当によくやってくれました。ベンチの選手もがんばってくれたし、ピッチに出た選手は調子が悪い選手でも、工夫してやっていました。とくに、ゴールキーパーがロシア選手にかわされ、絶体絶命のピンチの場面で、宮原優樹(背番号5)がスライディングをしてボールを死守したプレー。あれは、たしかに宮原のファインプレーですが、あのプレーは我々が目指してきたものでした。我々のモットーであり、戻るところなのです。最初の頃は、ぶつかればバタバタと倒れる状態だったので、たくましいプレーができるのだろうか、と思っていましたから。
(大勢の観客の前での選手の状態は)かなり緊張してました。それが、第一戦の見えない大きな相手でした。しかし、ほどよい緊張感を持ち続けられるよう、選手の顔色を見ながら、さじ加減をしていきました。
今日のこの応援は、感激と感動を覚えました。応援されるようなチームになろう、障害を持つ子供たちから尊敬されるような選手になろう、いうことを目標にしてやってきましたから。ありがたい気持ちで一杯です。お礼を言いたいです」
試合後の大橋監督の顔はすがすがしかった。ロシアとの緒戦、結果1対1。その結果以上に、今日の日本代表の堂々とした晴れ舞台姿に、監督は誇りを感じているのだろう。
(文:満川愛子 写真:森田和彦)
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※この記事は2002年8月8日に掲載されたものです。
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