ゴールデンウィークの5月3日(月)・4日(火)、東京体育館にて、今年で33回目を迎える日本車椅子バスケットボール選手権大会が開催された。
大会には全国10ブロックに分かれた地区予選を勝ち抜いた計20チームが参加。
4日(火)に行われた決勝は、昨年と同じ「千葉ホークス(関東)」と「明和BBC(近畿)」の対決となった。
昨年の覇者・千葉ホークスの苦しい展開
千葉ホークスは、昨年の優勝を含め過去10回の優勝を誇る強豪チーム。車椅子バスケのアメリカ留学を経験したフォワードの安選手ら、計3名のアテネパラリンピック日本代表選手がメンバーに揃う。
対する明和BBCは、オーストラリアチームにも所属し、やはり日本代表に選ばれているガードの是友選手を中心に、センターには高さのある選手を揃えて、去年の雪辱戦にのぞんだ。
試合は10分のピリオドを4回(第2ピリオド終了にハーフタイムが10分、他インターバルは2分)で行われるが、序盤から明和BBCが正確なシュートと、センター黒木選手の高さを活かした確実なリバウンドなどで着実に得点を重ねて試合をリード。
対する千葉ホークスは、安選手の果敢な攻めや外からのミドルシュートで、第2ピリオド途中にはかなり開いていた点差をじわじわとつめ、第3ピリオド前半に、ついに33対33の同点へと持ち込んだ。
去年の雪辱をはらした明和BBC
しかし、追いつかれてからの明和BBCは、是友選手のスピードのある見事な車椅子さばきのドリブル突破と、福井選手との息のあったパスでゴール下までボールを持ちこみシュートを決めるなど、千葉ホークスのディフェンスを翻弄。
ゴール下に攻め込ませない固いディフェンスで、ミドルシュートの増える千葉ホークスのシュートミスのリバウンドも確実に拾って点に結びつけ、終わってみれば56対47で、明和BBCが1992年以来2年振りの優勝を果たした。
優勝 明和BBC(近畿)
準優勝 千葉ホークス(関東)
最優秀選手賞 是友 京介(明和BBC)
得 点 王 安 直樹(千葉ホークス)
ベスト5 ガード 京谷 和幸(千葉ホークス)
ガード 奥原 明男(長野WBC)
フォワード 田中 恒一(千葉ホークス)
フォワード 安 直樹(千葉ホークス)
センター 黒木 新吾(明和BBC)
敢闘賞 長野WBC
岡山WBCウィンディア
Risky熊本
【取材・写真/角田麻子】