パラフォトニュース
記事掲載日:2004/04/27

なんでもコラム <スウェーデン日記 番外編>

 27日。今日から職場復帰だ。同僚に買ってきたお土産のなかでもっとも注目を浴びたのが、あの「黒いお菓子」である。みんなコラムを読んでくれていたらしく、興味津々だ。「おー、これか!」と人が集まってきた。ただし、やはり人気はない。「なんやこれ」「やばいって」「これ食いもんなんか」と散々だ。同僚のひとりが原材料名を調べてくれた。どうやら「甘草」が入っているらしい。それだけならいいのだが、そのほかの怪しい材料が大量に使われているのは間違いない、という結論に達した。まぁネタになったということで、ヨシとしよう。
 一方、チョコレートやゴウ選手に教えてもらって購入した、スウェーデン国旗のついた洗濯ばさみ(実物の10分の1くらいの大きさ)は女性陣に大人気。「やー、むっちゃかわいいやん!」。そうそう、この反応が正しいのよ。

 意外に多くの人から聞かれたのが、「あのスウェーデンの元選手との朝食はどうやった?」という質問。「どんな人やった?」「カッコよかった?」「どんな朝ご飯やったん?」。君たちが知りたいのは、そこですか・・・。いい人で、カッコよくて、朝食おいしかったよ。

 ヤン・エドボムは、とても優しくて紳士だった。大会の話はもちろん、スウェーデンのスレッジ事情やバリアフリーの話、逆に日本のそれについても話した。ヤンが長野に来たときのこと、大阪や京都にも来たことなど、日本の印象や文化への興味なども聞くことが出来た。彼はスレッジ以外にも、車いすバスケやセーリングの選手としても夏のパラリンピックに出場したことがあるアスリート。夏冬通して、4回パラに出場したそうだ。
 私たちのテーブルに、その日の地元新聞が置いてあった。偶然にも中面に日本選手の記事(スウェーデン語)が。調子にのった私は、「コレ、なんて書いてあるんですか?」。世界のスーパーアスリートに、私は記事の英訳までさせてしまったのだった。

 時間にして40分程度だったと思う。わたしの英語はおそらくまちがいだらけ。しかもボディランゲージがやたらと多い。が、矢継ぎ早の質問にもイヤな顔ひとつせず、真摯に答えてくれたこと、本当にうれしかった。アテネには行かないと言っていたヤン。「トリノで会いましょう」と言ってお別れをした。本当に、また会いたい。

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