パラフォトニュース
記事掲載日:2004/04/22

エストニアに2−0で勝利。順位決定戦はイギリスと

photo今日からセミファイナルラウンドが始まった。Aプール3位の日本は、Bプール4位のエストニアと対戦した。

日本は第1ピリオドの12分46秒、アタッキングゾーンの左サイドで相手ディフェンスに囲まれた遠藤が体勢をたてなおし、そのまま角度のあるシュート。パックのスピードはなかったがキーパーの手元のほんのわずかの隙間をすり抜け先制点を挙げた。2点目は最終ピリオドの13分52秒、センターラインあたりから遠藤、吉川とつないだパスを受け取った石田がディフェンスを振り切り、落ち着いてシュートを決めた。


photo2002年のソルトレークパラリンピック予選では、日本が先制点を挙げていながら最終ピリオドで逆転負けを喫している相手だけに気の抜けない試合となったが、2点のリードを最後まで守りきった。

試合前、「相手は体は大きいが速い展開についていけないので、スピードを出して行けと指示した」と中北監督。予選のイギリス戦と同様に、序盤からパックを支配する形で終始、試合を有利に進めた。しかし、エストニアのシュート数12本に対して、日本は21本と倍近い数字を残しているにもかかわらず、2点どまり。相変わらずの決定力不足が気になる。


photo今日の2試合目でイギリスがドイツを下したため、23日の順位決定戦で日本はイギリスとふたたび当たることが決まった。今日のイギリス戦を見る限り、出足は遅いが集中力は最後まで途切れなかった。3ピリで同点に追いつき延長戦に持ち込んだうえ、ウイニングショット対決で決着をつけるなど、最後まであきらめない姿勢はすばらしかった。日本は予選でイギリスを完封しているが、もう一度気をひきしめチャンスを確実にものにしたいところだ。5位の椅子を死守するためにも、きっちりといい形で勝利をおさめたい。

ところで、今大会は主審との戦いでもある。というのも、大会が始まって以来、オフサイドやペナルティなどに対して笛を吹く基準があいまいだからだ。このゲームの1ピリ目には、ゴール裏から出たパックを拾ったエストニアの選手をチェックしに行った上原がインターフェアランスのペナルティを取られた。本人も「なぜ笛が鳴ったのかわからない」というほど、不可解なものだった。これには中北監督も、「考えられない判断が多すぎる。審判があれでは、われわれは何もできない」と怒りをあらわにした。

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