第1ピリオド開始早々から、日本はパックを支配。2分31秒、イギリスの反則でひとり退場している間に、須藤が日本陣地からパックをキープし、左サイドから持ち込む。ゴール前でディフェンスが立ちはだかり、こぼれたパックを拾うが得点に結びつかない。時間内のほとんどをイギリスの陣地でプレーするなど、積極的に攻めあがるが決定打が出ないままだ。日本選手がパックに集まっている間に、こぼれたパックを拾ったイギリスに速攻をしかけられ、フリーでシュートを打たせてしまう場面も。プレスシートで隣にいる元スウェーデン代表のヤン・エドボムがしきりに「サイドを使え!」と叫んでいる。残り時間6秒、再びゴール前の混戦から遠藤が体勢を崩しながらもシュート、一回目はディフェンスに阻まれるがこぼれたパックをもう一度シュート。パックはゴールキーパーの下に吸い込まれたが笛は鳴らず。協議の結果、ゴールが認められ、待ちわびた1点が日本に入った。
日本の勢いは止まらない第2ピリオド。だが、やはり決定打が出ない。9分55秒、石田をペナルティで欠いた直後、日本にゴールチャンスが。まずはこぼれたパックに素早く反応した上原から遠藤へドンピシャのタイミングでパス。シュートははずれたものの、さらにそのすぐあとに吉川から遠藤、上原へとつなぐ速攻で揺さぶりをかける。14分35秒、相手陣地でこぼれたパックを遠藤、吉川がアシストし、センターから抜け出した須藤がパックをコントロールしながら持ち込む。スピードに乗りディフェンスを置き去りにしたあと、キーパーとの1対1対決で落ち着いてシュートを決めて、2−0。
第3ピリオド、日本はピンチを迎える。5分57秒に加藤が、10分1秒に石田が危険なプレーをしたとみなされ退場処分。残りの5分間は一時、4人でプレーをすることに。しかしイギリスの反撃も、このピリオドから出場した福島が続けてファインセーブし、そのまま試合終了。日本は予選を3位で終えた。