ＩＰＣ標準記録を公開して行われたジャパンパラリンピック陸上大会

400ｍ　決勝（3）で1位になった松永仁志（T53/岡山県陸上競技連盟） 56.61

9月20日（土）〜21日（日）東京都町田市野津田にある町田市立陸上競技場で、（財）日本障害者スポーツ協会が主催するジャパンパラリンピック陸上競技大会が行なわれた。前日の残暑が嘘のように寒く、トラックには静かに雨が降り注いでいた。
　アテネパラリンピック日本代表選出のための最後の大会である。競技はIPC国際パラリンピック委員会の公式ルールに基づいて行われ、平成14年６月１日以降にIPC標準記録を突破している事、という基準の中で全国から選手を招集した。
　この大会への参加者は、日本身体障害者陸上連盟・日本知的障害者陸上競技連盟・日本ろう者スポーツ協会・全国ろう学校体育協会・日本盲人マラソン協会のいずれかに登録している選手か、日本身体障害者陸上連盟・日本障害者スポーツ協会が推薦した選手となっている。
　アテネパラリンピックまで１年を切り、選手とアテネとの距離はどのあたりにあるのか。この日、陸上競技の楽しみや、そこに賭ける選手の想いを、競技を観戦することによって感じることができた。

2003年9月20日（土）〜21日（日）町田市陸上競技場
記事：佐々木延江　写真：越智貴雄