関連カテゴリ: 取材者の視点 — 公開: 2016年9月8日 at 2:58 PM — 更新: 2016年9月25日 at 12:41 PM

競泳:山田拓朗、公式練習の会場を訪ねて

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公式練習での山田拓朗 写真・西川隼矢
公式練習での山田拓朗 写真・西川隼矢

パラリンピック開幕を翌日に控えた9月6日の午後、水泳本番のレースで使われるメインプールにて、山田拓朗がコーチからのアドバイスを受け練習を行った。

「今までよりパワーがついてしっかりとスピードが出てる分、抵抗も大きくなる。そこらへんが水のさばき方というか、フォームをもう少し整えるとうまく流せるようになるということだった。その部分を意識して今日の練習に取り組んだんですけど、昨日までと比べてすごく良くなったという感じがあり、今の段階としては非常にいい状態で、コーチも特に心配はしていなく、落ち着いて行けという感じです」と、コーチとコミュニケーションをとりながら順調に調整を進めている様子を練習後のインタビューで語ってくれた。

4月に行われたここリオでのテストイベントで、山田は「水の重さ」を実感したという。後半の身体に疲れが出てきた時に影響が出る可能性のある「重さ」に対応するため、そして課題となる部分をを強化するため、トレーニングを入念に行ってきた。

「体幹とスタート強化のためのお尻まわりや、足、あと背中ですね、それらを割と急ピッチでし強化。あとは水の感触が重いというのもあって、レース中盤でもかききれるように直前までやろうという話は(コーチと)しているので、大会の1日目まではしっかりトレーニングします」
そんなトレーニングの成果は確実に出ているようで、「高い確率で自己ベストが出る」と自信を見せる。

「感覚として、左右差がより少なくなって安定したというのもありますし、今まであんまりかかっている感じがなかった左側、腕が短い方ですね、そちらも、水をおさえる感覚が出てきたところと、あと背中が使えるようになったことで今までよりもより多くの筋肉を動因して泳ぐようになったので、前に比べてバテが少なくなったなというのがありますね。スピードも出てますし、後半も特に問題ないと思うので、練習のタイムを見る限りでは自己ベストが出るんじゃないかなと思いますね。」
4度目のパラリンピック出場となる山田だが、過去の大会と比べて「自分でも不思議なくらい」不思議なくらい非常に落ち着いているというのは、この自信の表れなのかもしれない。

「50メートルと100メートルの自由形、この2種目がメインになってくるので、ここでしっかりとまずは自己ベストを出してメダル争いができるように頑張りたいと思います」

山田にはもう、メダルの瞬間が見えているのか。山田のメインの種目となる100メートル自由形は競技5日目、そして50メートル自由形は6日目からとなる。見逃せないレースになりそうだ。


競技日程(日本パラリンピック委員会サイト)

競技大会公式サイト(Rio Paralympic Games Official Site )

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