ご覧になった方もおられるかも知れませんが、先日、ＮＨＫ総合テレビの「あさイチ」に出演して、特集コーナーのコメンテーターを務めてきました。
ソチパラリンピックに関する、以下の３つのテーマでしたが、
・世界最強の布陣！男子アルペンスキーの選手たち
・バイアスロン・久保恒造選手 家族で目指す“金”
・被災地から初出場の女子高生 阿部友里香選手
この中で特に、わたしは、チェアスキーにかかる遠心力の強さについて、お話ししました。ぜひ、こちらでも知っていただければと思い、ご紹介いたします。
これからのソチパラリンピック、アルペンスキー観戦に役立つことでしょう。
わたしは、チェアスキーのサスペンション開発に関わってきました。
各選手の好みに合うばねを検討していく中で、フルボトム（サスペンションが沈みきった状態）では、４Ｇ（重力の４倍）の力が加わっていることがわかりました。
実際のレースではサスペンションが「沈みきっている」ため、それ以上の力が加わっていると考えられます。
自動車レースのＦ１マシンがコーナーに入った際、遠心力は５Ｇの力がかかっていると言われていますので、チエアスキーヤーたちは、Ｆ１マシンと比べても、ほとんど変わらない遠心力と戦っているということになります。
こういった事からも、彼らのレースがどれほどタフなのか、ご理解頂けることでしょう。
Author: 山本 新之介
1971年生まれ。京都府在住。長野パラリンピックの映像を目にしてからチェアスキーアルペンの選手として活動。LW12-2クラスで、ナショナルチームメンバーと多くのトレーニング時間を過ごす。独自の「ろぼ理論」をブログで展開している。http://robo1101.blogspot.jp/（ブログ「雪の積もらない町から」）
