4年前、ロンドン・パラリンピックで金メダルを獲得した日本女子ゴールボール。リオでの連覇を狙う日本チームが、イスラエル、韓国を迎えた「2016ジャパンパラ・ゴールボール競技大会」に出場。試合は7月22日より3日間にわたり足立区総合スポーツセンター(東京都)で行われ、24日に閉幕した。日本代表を擁する日本Aチームは、決勝戦でリオでの初戦の相手でもあるイスラエルに2-3で敗れ準優勝に終わった。
イスラエルの素早い攻撃に先制点を奪われ、合計3追加点を許した日本Aチーム。点を奪ったのはいずれもイスラエル6番のLihi Ben Davidだった。後半に入り、小宮正江(1番)が、続いてロンドンの決勝ゴールを決めた安達阿記子(9番)がゴールを奪い、試合終了間際までの粘りを見せたが、あと1点を取り戻すことができなかった。
「大変素晴らしい経験となった!」と、試合後イスラエルのコーチは話していた。
ゴールボールは、3対3で行われる視覚障害者の競技で、鈴の入ったボールを相手のゴールめがけて投球、相手が防ぎきれない場合に得点する。コートでの音を聞き分け攻防のイメージを組み立てるため試合は静寂の中で行われる。アイシェード(目隠し)をして、すべての光を遮ることにより公平性を保つ。パラリンピックには1976年トロント大会(カナダ)から正式種目となっている。
(写真・山下元気 取材協力・松本力)