関連カテゴリ: 夏季競技, 陸上 — 公開: 2016年7月4日 at 7:17 AM — 更新: 2016年7月18日 at 4:51 AM

関東パラ陸上終了。車椅子100M・T54で生馬知季が優勝!高飛びで鈴木徹が2M跳躍、山本篤も快勝!

トラック100メートルで生馬知季が優勝!

男子車椅子トラックレースT54は、昨日に引き続き、400、100メートルでのベテラン・永尾嘉章(ANAORI A.C)と急成長する生馬知季(WORLD-AC)、ロンドン後、スプリント力アップにこだわり練習する樋口政幸(プーマジャパン)の技術と成長比べの競い合いに注目が集まった。

100メートル、400メートルT54

100メートルT54のスタート
100メートルT54のスタート

100メートルで優勝した生馬知季(WORLD-AC)は、2009年アジアユースパラゲームズ東京大会出場に向け、初めてここ町田の関東選手権で100メートルのレースに出場した。永尾と競い合うまでになったが、正式なクラス分けを受けていないためリオ選考などの話はない。

100メートルT54で優勝した生馬知季(WORLD-AC)
100メートルT54で優勝した生馬知季(WORLD-AC)

「この向かい風だと、大きなストロークで漕いだら押し切れないと思った。小さく細かくストロークを刻んでいった。テンポをつかんで、風を押し切るように。スタートからスピードを出し後半までうまくいった。永尾さんの胸を借りた。勝てたことが嬉しい」と話してくれた。
また、400メートルでは、
「この数ヶ月の練習でマックスのスピードが33〜4キロまで上がっていた。そこまでのスピードでコーナーを安定して曲がれない。体幹の弱さもあるし、フォームも荒削り。そういう部分を整理して高めていけば、いい走りができると思う」と振り返ってくれた。
生馬は海外への遠征に行ったこともなかった。リオの話題に賑わう中で、いつも通りのシーズンの終盤を迎えている。生馬は来年メインとなる目標の大会をロンドンの世界選手権に見据えている。シーズンオフは体づくりだという。

400メートルT54のラスト100メートル
400メートルT54のラスト100メートル

100メートルを終え2位となった永尾嘉章は、「100では生馬選手との差はほぼない、どちらがミスをするか。向かい風1.7、煽られてフロントがぶれるミスがあったが、後半は伸びて順調だった。スタートダッシュに正確さを追求したい。18、19プッシュでギアチェンジし、後ろへ振りでフォームが大きくなり、20、21になった。400mは手前で生馬選手をとらえることができた。リオでは100m、400mに出場することになる」

400を終えた永尾嘉章(ANAORI-AC)
400を終えた永尾嘉章(ANAORI-AC)

「常に強く、早く、大きく!の順でレベルアップに集中してトレーニングしている」という永尾。2014にアメリカ製車椅子(黄色)と全く同じものを作り直した。安定性・走行性がいい。色については、験担ぎ、大昔に乗っていて調子が良かったパールがかった赤色が気に入っている。

400メートルをスタートする樋口政幸(プーマジャパン)
400メートルをスタートする樋口政幸(プーマジャパン)

ロンドン後、中長距離(800、1500メートル)でのスプリント力にこだわる練習をしてきた樋口政幸は、400に出場し2位だった。「4年間、やってきたことをリオで発揮したい」と話した。

会場には、全国からリオパラリンピック前の最後の公式戦ということもあり、選手だけでなく、リオ現地から伝える準備を始めたメディアも多く集まっていた。

→競技が終了。お楽しみレース体験会

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