関連カテゴリ: World Paratriathlon Series, トライアスロン, 取材者の視点, 国際大会, 地域, 夏季競技, 横浜 — 公開: 2016年6月22日 at 11:37 AM — 更新: 2021年5月29日 at 12:34 PM

横浜はナンバーワン・コース。中国PT4キミン・ユの挑戦

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キミン・ユ(PT4・中国) 写真・三浦宏之
キミン・ユ(PT4・中国) 写真・三浦宏之

4月29日に広島県は廿日市で開催されたASTCアジアトライアスロン選手権 パラトライアスロンPT4男子で、佐藤圭一・古畑俊男らと競い銅メダルを獲得したキミン・ユ(ニックネーム”キム”)は、スイムを5位で上がったが、バイクとランで順位を落とし、結果は15人中14位だった。(タイム1:13:51)

1978年生まれのキムは、8歳の時に、父親の工事現場での事故で、片足を機械にはさまれて失った。
2004年のアテネパラリンピック水泳の4x100mのリレーで銅メダルを獲得。8年前にサンフランシスコへ移住し、政府機関に勤める。

キムは横浜をトライアスロン大会を開催するのに完璧で、自分のベニュー・リストでは一番だという。その理由として「街はきれいだし、整っている。ボランティアはとても親切で、知識もある。ランコースが特に良かった。木の下で涼しく、汗もそれほどかかなかった。また来たい!」そう話してくれた。

先月末に廿日市(広島)で行われたASTC アジアトライアスロン選手権にも参加した。その後、姫路、神戸、大阪、名古屋を観光し、富士山のふもとをジョギングして、横浜へ入った。
少しづつタイムが良くなっているアジア選手権で見つけた課題は、バイクとランをもっと頑張ることだった。横浜ではイメージ通りのレースができた、と本人は語った。

4月29日、廿日市(広島県)で行われたアジア大会。PT4で優勝した佐藤圭一(エイベックスホールディングス)と3位となった中国のQimin Yu 2位の古畑俊夫はフィニッシュ後医療対応となり表彰式に参加しなかった 写真:佐藤亮
4月29日、廿日市(広島県)で行われたアジア大会。PT4で優勝した佐藤圭一(エイベックスホールディングス)と3位となった中国のQimin Yu 2位の古畑俊夫はフィニッシュ後医療対応となり表彰式に参加しなかった 写真:佐藤亮

ポイント対象の全てのレースに出場すればリオへ行けるチャンスがあるかもしれないが、現実には仕事や金銭的な問題がある。6月5日にイギリスのストラックライドで開催されるITUワールド・パラトライアスロンイベントのスタートリストに名前が掲載されているが、本人のSNSによるとビザの問題で現在出場が難しいと書き込んでいた。(実際、このレースには出場できなかったようだ)
今後は6月のカリフォルニア・インターナショナル・トライアスロン、7月オークランド・トライアスロン、8月アルカトラス・サンフランシスコ・トライアスロンに出場を予定している。

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