4月29日に広島県は廿日市で開催されたASTCアジアトライアスロン選手権 パラトライアスロンPT4男子で、佐藤圭一・古畑俊男らと競い銅メダルを獲得したキミン・ユ(ニックネーム”キム”)は、スイムを5位で上がったが、バイクとランで順位を落とし、結果は15人中14位だった。(タイム1:13:51)
1978年生まれのキムは、8歳の時に、父親の工事現場での事故で、片足を機械にはさまれて失った。
2004年のアテネパラリンピック水泳の4x100mのリレーで銅メダルを獲得。8年前にサンフランシスコへ移住し、政府機関に勤める。
キムは横浜をトライアスロン大会を開催するのに完璧で、自分のベニュー・リストでは一番だという。その理由として「街はきれいだし、整っている。ボランティアはとても親切で、知識もある。ランコースが特に良かった。木の下で涼しく、汗もそれほどかかなかった。また来たい!」そう話してくれた。
先月末に廿日市(広島)で行われたASTC アジアトライアスロン選手権にも参加した。その後、姫路、神戸、大阪、名古屋を観光し、富士山のふもとをジョギングして、横浜へ入った。
少しづつタイムが良くなっているアジア選手権で見つけた課題は、バイクとランをもっと頑張ることだった。横浜ではイメージ通りのレースができた、と本人は語った。
ポイント対象の全てのレースに出場すればリオへ行けるチャンスがあるかもしれないが、現実には仕事や金銭的な問題がある。6月5日にイギリスのストラックライドで開催されるITUワールド・パラトライアスロンイベントのスタートリストに名前が掲載されているが、本人のSNSによるとビザの問題で現在出場が難しいと書き込んでいた。(実際、このレースには出場できなかったようだ)
今後は6月のカリフォルニア・インターナショナル・トライアスロン、7月オークランド・トライアスロン、8月アルカトラス・サンフランシスコ・トライアスロンに出場を予定している。