車椅子バスケットボールのクラブチーム日本一を決める「内閣総理大臣杯争奪第44回日本車椅子バスケットボール選手権大会」が今年も東京体育館で3日間にわたり開催された。
最終日の5月5日、決勝戦で宮城MAX(宮城県)が千葉ホークス(千葉県)を73-44で下し8連覇を達成した。
日本のエースの藤本怜央が41得点を挙げ、2007年以来の優勝奪還を狙った千葉ホークスを突き放した。藤本は得点王となり、大会最優秀選手賞(MVP)に選ばれた。
3位決定戦ではNO EXCUSE(東京都)が埼玉ライオンズ(埼玉県)を69-50で下した。
選手の談話
藤本怜央「昨日のNOEXとの試合で決勝の前に強度の高い試合ができ、緊張間を持って望むことができた。疲労はあったが、8連覇という結果で終われたこと、そのなかで得点王という結果を出せたことが嬉しい。得点王が毎年僕の目標であり戦いでもある。より良いプレーで、自分が分析されていくなかで、もっとクリアにできることをやることが成長に繋がっている。今回チームが僕の得点を信頼して、パスやスペース、タイミングを作り続けてくれた。チームメートに感謝したい。ここでできた質の高いパフォーマンスをさらにリオに向け高めていく。いろんな部分をシェアしながらチームビルドできればと思う」
豊島英「優勝できて嬉しい。キャプテンを務めたが、先輩方がたくさんいるので、自分が声を出すというより、プレーで引っ張っていこうとした。自分の持ち味であるディフェンスを自分の表現としてプレーできたかなと思う。特にスピードに表れており、自分も含めて助け合っていきたい。今日はGWの中集まっていただき、応援ありがとうございました」
日本の男子車椅子バスケットボールは、昨年10月に行われたアジア選手権でリオパラリンピックの出場権を獲得している。メダルに近づく試合を目指している。
選手らの活動は、地域クラブチームと日本代表としての遠征・試合を繰り返しながら、日本車椅子バスケットボール連盟のもとに成長している。地域とのつながりも深めながら、また新たな1年を応援していくファンが増えていくことを願う。今大会は2020へ向けた注目の機会でもあり、多くの観客で会場が賑わっていた。
(写真:山下元気 編集アシスト:扇強太)