関連カテゴリ: World Paratriathlon Series, トライアスロン, 取材者の視点, 国際大会, 夏季競技, 横浜 — 公開: 2016年4月16日 at 7:18 PM — 更新: 2021年5月29日 at 12:58 PM

「きれいな海づくり」へ。横浜トライアスロン1ヶ月前イベント市民と行政で

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試泳に参加する大学生のトライアスリートたち
試泳に参加する大学生のトライアスリートたち

4月16日、1ヶ月後に世界最高峰のトライアスロン大会である「ワールドトライアスロンシリーズ横浜大会」を控えメイン会場となる山下公園(横浜市中区)で、恒例となっている1ヶ月前イベント「Green Triathlon」が開催され、多くの人々で賑わった。

横浜市環境創造局科学研究所とともに「きれいな海づくり」事業の推進を目指すJFEスチール株式会社は、スイム会場となる山下公園海域を生物が生息できる場所として試験区域を設け研究に取り組んでいる。その成果として、鉄鋼スラグ製品を配置した場所に近年「アマモ」などの生育が確認され水質浄化能力の回復が確認されつつあるという。

ダイバーによる海底の清掃で引き上げられたゴミ
ダイバーによる海底の清掃で引き上げられたゴミ
海底から引き上げられた生物たち
海底から引き上げられた生物たち

今年夏・ブラジルで開催されるオリンピック・パラリンピックは、水質問題が深刻となっており、実際に昨年のプレ大会ではレース中に嘔吐する選手もいた。一朝一夕には回復しない自然環境が相手のスポーツだけに、日頃からの水質改善への取り組みが重要で、成果が気になるところである。

パラトライアスロンのコーナーには、競技に使用するハンドバイクと車椅子レーサーが展示され、子供用のハンドバイクとレーサーに子供達が体験できるようになっている。ひっきりなしに子供達が、時には大人も訪れ、大人気となっていた。

ハンドバイクを体験する子供と横浜市スポーツ文化センターラポールのスポーツ指導員・山川洋氏
ハンドバイクを体験する子供と横浜市スポーツ文化センターラポールのスポーツ指導員・山川洋氏

この日は、天気も穏やかで、多くの観光客や地元の人々が山下公園を訪れていた。
来園者参加による公園清掃を始め、ダイバーによる清掃活動の実演、海底の生物の水槽、5月のトライアスロンに出場する大学生アスリートらの試泳、ヘリコプターでの救難活動実演、ランニング講習会、障害のある人のトライアスロンで使用するハンドバイクなどの体験会と、横浜の行政と競技に関わる団体・市民らによるアピールと交流が行われのどかな1日となった。

横浜トライアスロンは、5月14日・15日の2日間にわたり、山下公園をメイン会場に行われる。パラトライアスロン・エリートレースは、1日目(14日)6時55分にスタートする。早朝のレースとなるため前日から観戦の準備をすることをお勧めする。

<参考>
昨年ブラジル・リオで行われたトライアスロン・テストイベントの記者会見の記事
http://www.paraphoto.org/?p=5976

横浜トライアスロン公式HP
http://yokohamatriathlon.jp/wts/index.html

ITU(国際トライアスロン連合)公式HP
http://www.triathlon.org

ITUパラトライアスロン
http://www.triathlon.org/paratriathlon

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