3月6日、静岡県富士市の富士水泳場で行われ、リオパラリンピック選手選考会を兼ねた、平成27年度春季静岡水泳記録会。
12時に会場へ到着すると、偶然にもロビーにいた木村潤平と遭遇。午前の結果を尋ねると、100M平泳ぎSB6に出場したが、失格をとられたとのこと。1月のメルボルンでの大会でも失格をとられていたことを思い出した。さらに、午後の50MS7バタフライも良いタイムは出せなかった。
木村選手はアテネパラリンピックから3大会連続出場、リオで4大会目となるはずだった。公式な代表選手の発表はまだだったが、選ばれる可能性はほぼなく、覚悟を決めなけらばならなくなったという。木村の水泳人生の大半をかけた取り組みが変化するその瞬間だった。
しかし、木村選手にとって4度目のパラリンピックとなる、リオへの夢は途絶えてはいない。トライアスロンで出場できる可能性が残されている。今回、2種目で目指すことの厳しさを味わった。「必ずリオへ行く」と、改めて決意しようとしていた。木村は日本代表であることを止めるなど、考えていないようだった。
今まさに始まるトライアスロンシーズン、今年、国内では広島でのアジア選手権、横浜で開催される世界最高峰のトライアスロンシリーズ・横浜パラトライアスロンで木村選手の挑戦を見ることができるだろう。活躍に期待したい。
<参考>
木村選手が挑戦するもう一つの競技トライアスロンについて
・昨年リオ現地で行われたテストイベントに出場した時の記事「木村潤平がリオ・テストイベントのエントリーリストに掲載!」
・昨年5月の横浜パラトライアスロン前に行われたコドモカメラマンワークショップの記事「堀潤さんと一緒に、木村潤平にインタビュー! in アマノスタジオ」
・リオへのパラトライアスロン大会
(編集・校正/佐々木延江)