アスペン(アメリカ・コロラド州)で開催中のIPCアルペンスキー・ワールドカップ最終戦は、昨日に続いてダウンヒル(滑降)のレースが行なわれた。
アスペンの高速系コースは、スタート直後に長い緩斜面が続き、ターン技術の正確さを持ち味とする日本選手にとっては、なかなか厳しい条件といえる。しかし、高速系種目を得意とする狩野亮が、2日連続の活躍を見せてくれた。ときおり強風が吹きつける難しいコンディションの中、バランスを崩しかけることもあった狩野だが、攻撃的な滑りを最後まで続けて、連日の3位に飛び込んだ。
男子座位で3位に入った狩野亮
「今日のレースは、昨日の反省を活かし、より速い滑りを追及して、上の順位を目指しました。しかし、コース途中で予想外の強風に見舞われて、コントロールミスをしてしまったなどことが響いた結果、昨日と同じ3位でした。全体的に、滑走ラインの狙い方はうまくいきましたが、やはりあの風もしっかり頭に入れて、影響を抑えるように身体のポジションを保っていく必要があったと感じています。明日のスーパーGは、ダウンヒルとは違って事前のレーニングランがない一発勝負。それだけに、他の選手よりもしっかり頭を使ってコースを読み、日本チームらしさを出していければ、きっとまた表彰台にからめると思います。明日こそ、さらに上の順位に届くように頑張ります」
【日本選手成績】
《女子座位》
4位 村岡桃佳(早稲田大学)
《男子立位》
9位 三澤 拓(SMBC日興証券)
途中棄権 小池岳太(JTBコミュニケーションズ)
《男子座位》
3位 狩野 亮(マルハン)
6位 鈴木猛史(KYB)
7位 夏目堅司(ジャパンライフ)
9位 森井大輝(トヨタ自動車)