アスペン(アメリカ・コロラド州)で開催中のIPCアルペンスキー・ワールドカップ最終戦は、今日から高速系種目4連戦がスタート。その最初のレースであるダウンヒル(滑降)1戦目が行なわれた。
日本チームでは、この種目を得意とする男子座位の狩野亮が、事前に行なわれた公式トレーニングからの好調を維持。今日のレースでも表彰台を狙い、攻撃的なダウンヒルを展開した。結果は、首位と0秒43差の3位。意外なことに、狩野にとってこれが今シーズン初めての表彰台となった。
明日も同じコースでダウンヒルが行なわれる。日本選手の活躍に期待したい。
男子座位で3位に入った狩野亮
「アスペンのダウンヒルコースはテクニカルな要素が少ないだけに、非常にシビアにタイムを稼ぐことが求められます。そのぶん、ものすごく頭を使わなければなりませんし、精神的にも追い込まれてくるような感覚を持っています。今日のレースは、結果的に3位に入って表彰台に上がれたことはうれしく思っていますけれど、いくつかミスもありましたし、自分の中ではもっといけたはずだという悔しさもあります。だから、3位という順位には満足していません。ただ、今シーズンはずっと4位のレースが続いて表彰台を逃してきたので、今日の結果にはひとまずホッとしたのも事実です。明日のダウンヒル2戦目では、どこまで攻めることができるか、あらためてチャレンジしたいと思います」
【日本選手成績】
《女子座位》
4位 村岡桃佳(早稲田大学)
《男子立位》
8位 三澤 拓(SMBC日興証券)
13位 小池岳太(JTBコミュニケーションズ)
《男子座位》
3位 狩野 亮(マルハン)
8位 森井大輝(トヨタ自動車)
9位 夏目堅司(ジャパンライフ)
10位 鈴木猛史(KYB)
記事=日本障害者スキー連盟
写真=堀切 功/日本障害者スキー連盟