関連カテゴリ: インフォメーション, 取材ワークショップ, 周辺事情, 地域, 神奈川 — 公開: 2015年10月21日 at 12:47 AM — 更新: 2015年10月22日 at 10:31 AM

ホストシティメディア横浜プロジェクトについて

ホストシティメディア横浜 〜2020東京周辺地域パラスポーツ振興計画
第1弾 パラフォト 2016 リオ取材関連プロジェクト

企画背景
 2020東京パラリンピックは、東京だけでなく、開催国日本の国民すべてが、大会後の社会へ、障害者とスポーツの国際交流を通じて成長を促す機会となる。
 その東京パラリンピックを迎える準備となる機会が2016年のリオパラリンピック(ブラジル)と、2018年の平昌(韓国)での冬季パラリンピックである。一方、2020オリンピック・パラリンピック(以下2020オリパラ)は、スタート地点から問題が続いてきた。
 現在の日本は、経済大国で、戦後の復興、バブルの繁栄と衰退を経験し、先進国と世界にみられている。成熟したオリンピック・パラリンピックが期待されているなか、東日本大震災・核燃料の処理、気候変動への対応、平和憲法の取り扱い、言論の自由の揺らぎなど、重要課題がある。日本人のあり方が問われているし、厳しい意見も内外にあることは認めなければならないだろう。
 そして5年はすぐであり、すでに始まっている。直前の突貫工事、直後の撤退ムードによる影響などかつて長野で経験した負の事態をできるかぎり繰り返さぬよう注意したい。そして、開催都市・東京での成功が周辺の都市の市民生活にも大きな影響をもたらすことを踏まえ、つねに注目し、ともによい成果へと導かなければならない。隣り合う国や社会とともに、これまでの障害者のスポーツで培ってきた想いや経験を大切に生かしたい。オリンピックに委ね、準じるだけでなく、パラリンピックに注力した準備が必要になると思う。

参考までに
 当法人が2008年に行なった現地調査では、オリンピック直前、北京組織委員会では「オリンピックが終わるまでパラリンピックのことに人や時間を割けない」という状況を聞いた。パラリンピックが始まり、観客は動員だが満席を得られた。
 2012年ロンドンパラリンピックはこれまでのパラリンピックとは違っていた。そのイメージは市民、街の熱気である。オリンピック終盤から意識してパラリンピックのプロモーションを行い、「オリンピック後にメインイベントがくる」とパラリンピックを宣伝した。
 来年の開催都市リオでは、招致の段階で、アテネ、北京のパラリンピック放映権を国が買い、国内放送局に無償提供し、ブラジル代表の発掘と育成に努めた。その成果が、ロンドン以降の国際大会で確実に現れはじめている。さらなる成果が来年の本番で明らかにされるところである。

隣接する都市の対策が重要
「ホスト」とは、主催するという意味だけでなく、支える、受け入れる、という意味もある。2020パラリンピックにむけて、横浜など隣接都市は、支え、受け入れる「ホストシティ」として、この機会に障害者のスポーツから市民が多くを学べるよう準備をしたい。いま、ここで、パラスポーツに注目する人々の力を、リオ、平昌を経由し、2020東京にむけ募っていけないだろうか。

 本プロジェクトは、これまでパラリンピックに親しんできた人々、市民活動や、プロ、アマとわない取材者、クリエイターから協力を得て、近隣地域から、2020年東京大会の会場に多くのファンを送るためのプロジェクトを検討する。組織的な動員ではなく、やわらかなつながりで、関心のあるファン、自発的な人々により、応援のコミュニティを促し、市民の主力メディアとも言えるブログやSNSをつうじて発信をうながす。感じたことを伝えあう。

 「ロンドンを超えるパラリンピックにする」との舛添東京都知事の想いを実現するために「市民メディアの成長」がひとつのファクターとなれるのではないだろうか。立場を超えた多くの人々の発信力で、障害のある人の国際スポーツイベントを成功に導く。東京周辺地域の市民、メディア、事業主、企業、行政のさまざまな立場の人がこの5年間にできることをやって、パラスポーツの応援につなげていきたい。

全体計画 そのためには・・
「ホストシティメディア横浜プロジェクト」=2020東京周辺地域でも、東京同様に、国内外からオリパラ観戦に来場する人々を受け入れ、滞在を支援する。東京開催をバックアップできる街にしたい。地域にユニバーサルスポーツと観光の両面を振興、ファンを育て、2020のキャパシティを広げるだけでなく、大会終了後、タイムラグなく次の4年をめざす選手とともにスポーツに向き合える「パラスポーツ振興と街づくり」を計画したい。
<目標>
・ファンや市民の発信力が、東京2020パラリンピック・ムーブメントのファクターとなり、2020東京大会の会場への観戦へとつなげる。また、現地からより優れた市民コンテンツを発信する。
・パラスポーツを通じて障害のある人とない人が地域でともに活動する場を開発する。
・2020年大会後のリカバリー(新な4年への取り組み)を迅速に行える地域にする。
・地域のパラスポーツ・コミュニティを活性化、地域から世界へのパスを誰もが見つめる形にする。

実施内容・方法
1)パラリンピック情報の配信活動 ※取材準備メンバー募集
2016リオ、2018ピョンチャン、2020東京のパラリンピックの現地取材とすぐれたコンテンツの配信。非営利媒体でのメディア活動、写真展などの開催

2)取材ワークショップの開催 パラスポーツ振興イベント ※実行メンバー募集
・パラスポーツをテーマにしたファンのメディアの形成、市民ジャーナリストの活動を育成する地域改造計画
・「パラスポーツ」を通じたレクチャー、取材報告等により、市民の意識や、ジャーナリスト(伝え手)の役割を育て、それぞれの才能にあった取材の知識や経験、技術を身につける。
・パラリンピックや障害者の文化について徹底して学び、考える時間をもつ。自分を含めた人や社会のためになる関わりや活動の発展を地域で目指す。テーマと人の両方で、地域によりよい影響をもたらす。

1;スポーツ講座
・障害者とスポーツの歴史や基礎知識。現地取材報告など
・オリンピック、パラリンピック、ワールドカップなど大規模スポーツ大会に関する歴史や現状、基礎知識、スポーツとメディアに関する知識。海外・国内事情。
・ブログ、SNS、市民ジャーナリストのツールや発信媒体/NPOメディアとの連携

2;ワークショップ
・実際のパラスポーツコンテンツを制作する取材者になってみよう
・競技やチーム、選手に触れる、インタビューのワークショップ
・見学、体験

3:活動参加、写真イベント開催、WEB、紙媒体発行など
・チームや選手の活動を実際に支援する。(広報担当、健常者選手など。車椅子バスケットやアイススレッジホッケー、シッティングバレーボールなどの選手として、チームメンバーになる)
・ブログ、SNS、紙媒体を立ち上げるなど、情報発信活動

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