3月7日、現地時間午後8時ごろ、ソチパラリンピックの開会式が行なわれ、4万人の観客がスタジアムを埋め尽くした。第11回冬季パラリンピックへは、史上最大規模となる45カ国から547人の選手が参加した。
開会にあたり、フィリップ・クレーブンIPC(国際パラリンピック委員会)会長は「ロシアで初のパラリンピックを開催する事ができ、夢のようだ。パラリンピックは勇気と決断と平等とインスピレーションを与えてくれる。この体験がロシアや世界にとって永遠の遺産となりますように」とのべた。
OCOG(ソチ大会組織委員会)のディミトリ・チェルニシェンコは「34年前のロシア連邦では不可能だと思われていたことが可能になった。パラリンピックを開催することが、今だけでなく、永遠に続く変化の始まりだ」と。また、ボランティア、大会関係者、選手たちのことを「ドリーム・メーカー」と表現した。
二人の挨拶がおわり、プーチン大統領が開会を宣言をした。
日本選手は、旗手・太田渉子(バイアスロン、クロスカントリースキー)を先頭に、主将・森井大輝(アルペンスキー)ら約40人の選手、スタッフが参列。
クリミアへの軍事介入で出場ボイコットが心配されたウクライナも参加。ただし、入場行進は23名の代表選手のうち1名だけだった。
開会式のテーマは「Breaking the Ice」グラスオルガン、くるみ割り人形を踊るバレエ、砕氷船、中で生身の人間が踊るスノードーム、シャンデリア。豪華で美しい開会式となった。
(レポート協力:石野惠子)