7月18日、グラスゴー(イギリス・スコットランド地方)トルクロス国際水泳センターで行われているIPC水泳世界選手権は6日目を迎え、木村敬一(全盲・東京ガス)が男子100メートル平泳ぎSB11で金メダルを獲得。3日連続のメダル獲得で徐々にその色を明るくしていき、ついに待望の金メダルと、リオパラリンピックの出場権を手にした。また、木村の記録は大会新記録を樹立した。
予選を難なく終えた木村。決勝は後半でペースをおとすことなく粘り、1:14.04で1位でフィニッシュした。
「ほっとしています。粘ったと思うが、泳ぎもタイムもいいとはいえない。世界記録をもつ中国の選手(1:10.11・YANG Bozun)が欠場しているし、このタイムではパラリンピックを戦えない」と現実を見すえるコメントをした。
また、5大会目のパラリンピックを目指す大ベテランの梶原紀子(脳性麻痺・福岡市城南区役所)が、女子平泳ぎSB4で決勝に進出。予選での反省点、緊張で体がうごかなかった状態を整えて決勝にいどみ、2:15.1で7位。
「レースまでの時間が長く、緊張してしまった。予選はいい泳ぎができなかったが、決勝は修正できた。タイムはあと3秒は縮められる。リオを目指します」と話してくれた。
この1日で、22の種目の予選と決勝で5つの世界記録が更新された。
日本からは5名の選手が出場、3名が決勝に進み、金メダル1を獲得した。日本は初日からのメダルが、金1、銀4、銅1となり、リオへの出場枠5を確保した。
<6日目の日本人の記録>
木村敬一 男子100メートルSB11 決勝 金メダル、大会記録 1:14.04
梶原紀子 女子100メートル平泳ぎSB4 決勝7位 2:15.1
生長奈緒美 女子100メートル平泳ぎSB11 決勝8位 1:41.04
木村潤平 男子100メートル背泳ぎS7 予選13位 1:25.14
池愛里 女子100メートル自由形S10 予選14位 1:06.16
<参考>
大会リザルト