4日15時(現地時間)、日本選手団を含む各国の選手団の入村式が行なわれた。ソチパラリンピックの開会式を前に、プーチン大統領は、ロシアのウクライナ南部にあるクリミア半島への軍事介入を発表。欧米諸国が議員の派遣を取りやめ、ウクライナ選手団の出場も取りやめとなるニュースがつづいている。そんななかで、現地では、開会式前ののどかな雰囲気に包まれ、日本選手団の選手、スタッフらは暖かい歓迎をうけた。
クリミア半島には、ロシア系住民が人口の60パーセントを占めているため、プーチン大統領の言いぶんは「ロシア人の安全を確保する」ためだという。プーチンが一方的に軍事介入しているかのように報じられるが、そのような背景がある。IPCの見解はまだない。
選手もインターネットからの情報しかないようだが、ライバルであり、交流のある選手もいる。選手それぞれに異なる想いがあるようだった。
「4年に一度の大会に向けて、すべてを賭けてやってきたのに、出場できないというのは、選手はとても残念なことだろう」と佐藤圭一(バイアスロン/クロスカントリースキー)は話した。ウクライナの選手には、自分から頼み込んで練習を一緒にさせてもらった。「すべてにおいてサポートが行きとどいた、素晴らしい、チームだ」。
また、初出場の山崎福太郎(アルペンスキー)は、
「ウクライナにいるからこそ、身近に感じるニュース。パラリンピックで、今回、ここにきているからこそ、世界に発信して行く機会になると思うので、ロシアやウクライナの選手への理解を世界にしてもらいたい」
「4年に一度の舞台で、(開催国である)ロシアが軍事介入にかかわっているのは、最悪だが、ぼくらは選手村に入って、これからスポーツで闘う準備をしている。僕らがそういうへんな雑音をやわらげられるかもしれない」と三澤拓(アルペンスキー)。
3月1日に現地入りした選手団は、2日間の現地でのフリースキー練習を経て、5日からダウンヒル練習にはいる。開会式は7日、現地時間20時から開催される。