7月16日、グラスゴー(イギリス・スコットランド地方)トルクロス国際水泳センターで行われているIPC世界水泳選手権は4日目を迎え、山田拓朗が銀メダル、木村敬一が銅メダルを獲得した。
男子50メートル自由形S9でキャプテン・山田拓朗(左手先天性 左前腕亡失・NTTドコモ) が両ロシア勢との接戦のすえ26.57で銀メダルを獲得、日本にリオパラリンピックの出場枠をもたらした。
レース後、山田は「予選のタイムが良くなく心配だったが、現段階で最高のパフォーマンスを出すことができた。リオへの日本の出場枠も1つとれて、よかった」と話し、今後についてはこのタイムでは戦えないと、課題と目標に向き合う姿勢をみせてくれた。
また、男子200メートル個人メドレーSM11では、木村敬一(全盲・東京ガス)が2:31.13で銅メダルを獲得した。
「予選では、上のふたりの選手が思っていたより早く4位は妥当だと思った。決勝では、前半のバタフライで飛ばしていったぶん、後半でタイムが落ちてきた。全体としてタイムはベストではなかったけれど、銅メダルが獲れたことはよかったと思います」と木村は結果を受け止め、ほっとした様子だった。
19種目の予選と決勝で6つの世界新記録が更新された。
うち2つがロシア、2つがウクライナによるもので、男女比は女性が5つだった。
<4日目の日本人選手の記録>
山田拓朗 男子50メートル自由形S9 銀メダル 26.57
木村敬一 男子100メートル個人メドレーSM11 銅メダル 2:31.13
小野智華子 女子200メートル個人メドレーSM11 予選11位 3:23.78
小山恭輔 男子50メートル自由形S6 予選12位 34.34
藤原光里 女子100メートル自由形S8 予選12位 1:20.88
池愛里 女子100メートル背泳ぎS10 予選14位 1:15.39
一ノ瀬メイ 女子50メートル自由形S9 予選16位 31.11
<参考>
大会リザルト