7月8日早朝、IPC世界水泳選手権に出場する選手とスタッフがイギリス・グラスゴーに向かい羽田空港を出発した。大会は13日から19日までの7日間の日程で行われ、70カ国から580名のスイマーがリオパラリンピックまで1年となる戦いの幕開けに集合する。
アテネ大会から3大会連続出場、ロンドン大会100メートル平泳ぎSB7・銀メダリスト・中村智太郎(先天性両上肢欠損・パルポート彩の台)もこの日、羽田から出発した。「リオを目指し、自己ベストを狙います」と、ロンドン後一時引退を考えていた勝負師はあらたな挑戦を始めていた。大会2日目・7月14日がその試合の日となっている。
96年アトランタパラリンピック50メートル平泳ぎの金メダリスト・梶原紀子(脳性麻痺・福岡市城南区役所)は、ロンドン大会は出場を逃したものの、パラリンピック4大会に出場、来年のリオパラリンピックで5大会目になる出場にむけ、練習にはげんできた。7つの金メダル獲得で知られる成田真由美とともに、水泳日本代表のメインストリームの歴史を知るベテラン選手があきらめない挑戦に挑んでいた。梶原は18日(大会6日目)、100メートル平泳ぎSB4に出場する。
今日出発したのは、ロンドンパラリンピック金メダリスト・田中康大ら6名の知的障害クラスの選手と、中村智太郎、梶原紀子、生長奈緒美(全盲・大阪府立視覚支援学校)ら3名の合計9名である。先発隊11名がすでに開催国いりし、ロンドンパラリンピックでも使用したバジルドンのスポーツセンターで合宿、調整している。グラスゴーで合流して20名の選手とスタッフによる日本代表選手団となる。
なお、この大会のデイレポートを本ウエブページから配信するほか、日々の決勝の様子は「スカパー!」でライブ中継される。
<参考>
公式ホームページ
IPC Swimming World Championships