5月14日、2020年の東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長は、横浜トライアスロンのため来日した、ITU(国際トライアスロン連合)のマリソル・カサド会長に、トライアスロン・パラトライアスロンの開催地を東京のお台場海浜公園から、横浜の山下公園に変更するよう正式に要請した。
16日、横浜トライアスロン・エリート男女レース後に行われた記者会見で、「横浜での開催は当初との話とはちがうが、横浜市での開催について議論をすすめていく」と、マリソル会長は発表した。
横浜トライアスロン大会組織委員会会・長林文子横浜市長は、「(2020東京オリンピック・パラリンピックのトライアスロンを)横浜市で開催していただければうれしい」と、直接、カサド氏への意思表示したことを明らかにした。
横浜では、2009年に横浜開港150周年を記念して誘致された、世界トライアスロンシリーズ(WTS)横浜大会が今年で7回目を迎えている。また、2010年にリオパラリンピックでの正式競技となった、パラトライアスロンのレースを2011年から開催。昨年からパラリンピックにむけた正式な枠組みでの国際大会も開催している。
「横浜でのトライアスロン・パラトライアスロン開催の歴史は非常に大きなものがある」と、林市長は語った。
写真は、横浜トライアスロン1日目に行われるエリート男女トライアスロン、エリートパラトライアスロンの競技とその練習風景。横浜では「トライアスロン・パラトライアスロンの街」を応援する地元のスポーツ・ボランティアや、パラトライアスロンに注目したホストメディアの市民活動の取り組みもある。
(写真:中村真人)