いよいよ世界最高峰のトライアスロンシリーズ・横浜トライアスロンが10日後に迫ってきた、5月6日。ゴールデンウィーク最後の三ツ沢公園(横浜市神奈川区)を舞台に、「こども記者」ワークショップが行われ、市内の小学校から5・6年生8人が、お父さん、お母さんと一緒に参加した。
記者ってなんでしょう?「取材に行って情報を集める人!」元気な声が返ってくる。「そうだね、でも取材するだけじゃだめなんだ。取材したことを伝えるお仕事。皆さんにやっていただくのは、取材したことを伝える記者のお仕事です」。
横浜市体育協会の吉山博之さんがファシリテーターとして語りかける。横浜トライアスロンで活躍する「こども記者」を育成する。開催都市横浜のはじめての試みでもある。
この日、子供たちは三ツ沢競技場で行われていたハマピック(全国障害者スポーツ大会・横浜予選会)の観戦取材にとりくんだ。最新の一眼レフ・デジタルカメラ(ニコンD5300)の使い方は、ニコンのインストラクターが教えてくれ、子供たちは、覚えたばかりのカメラで、目の前にうつる競技シーンの数々をカメラに納めていた。
トラックレースの撮影を終えたこどもカメラマンは、インタビューの実践として、視覚障害のランナーとガイドランナーの話を聞いたあと、パラリンピック日本代表の加藤有希選手にも会った。
通りがかったところで、トレーニングしていた美人トップアスリート・中山和美選手の前で、誰かが立ち止まると、自然に周りに集まったこども記者の中にはシャターチャンス!とカメラを向けている人もいた。
また、記者として体験も必要!ということで、パラトライアスロンでは、バイクパートで使用するハンドサイクルと、ランで使用する競技用車いすに実際に乗ってみる体験をした。
最後に、ファシリテータの吉山さんから、新聞の作り方を教えてもらう。
中には学級新聞の制作経験のある子供もいた。吉山さんは、「今回も学校のお友達に向けて、新聞を作りますが、他のお友達はトライアスロンを知らないと思います」「知らない人たちにどう伝えたらいいでしょうか。16日の本番を取材したら、記事をかきます。大会であった事実。記事は、正確に伝える必要があります」「まず、自分の伝えたいことをまとめておきましょう。取材は多めにして、メモをとっておきましょう」と話していた。
ひととおり、撮影とインタビューの流れ、そして、新聞作りの説明を聞いた。
また、今回集まったこども記者は、5月16日の本番の大会では、朝7時にエキスポ内に設置される「こどもメディアセンター」に集合。こども記者としてパラエリート、エリート男子のトライアスロン1日を取材する。