みなとみらい大橋(横浜市西区)をスタートし、赤レンガ倉庫、三渓園など横浜の名所を巡り、起伏のある首都高速を含む42.195kmを走る、横浜初のフルマラソン「横浜マラソン2015」が、3月15日に新たなあゆみを始めた。
横浜での第1回大会で、車いすの部は10kmと2kmだったが、来年からのフルマラソン・デビューに向けての試走が、パラリンピック・トップアスリートらの協力で行なわれた。スタートからフィニッシュまで、同じコースを走り1時間50分程度でフィニッシュした。
8時25分、一般のランナーより5分早くスタート。およそ1時間40分程度でフィニッシュ地点到着の予定だった樋口政幸選手は、途中、一般ランナーの通行を待って10分前後の足止めとなった。その間に他の選手が追いついて来たので、先頭だった樋口選手は後続の選手とふたたび一緒にスタートすることになった。「一緒に走れて楽しかった」と。コースについては「高速の登り坂など、所々厳しいところがあって、いいコースだと思う」と、試走の様子を話してくれた。
樋口選手同様、数々の国際的なフルマラソンやトラックレースでメダルを獲得している、土田和歌子選手も「折り返し付近で、すれ違いが狭くなるところがあったけれど、海外の選手などはあまり気にしないと思います。登りも、ものすごく長いというわけでもなく、楽しめるコースです。横浜は観光も楽しめていいですね」と、話してくれた。
来年の横浜マラソン・車いすの部への試走に協力した選手は、女子の土田和歌子(東京都)、中山和美(神奈川県)、男子は樋口政幸(長野県)、花岡伸和(千葉県)の4名だった。