関連カテゴリ: アルペンスキー, スノーボード, 冬季競技, 観戦レポート — 公開: 2015年3月9日 at 2:03 AM — 更新: 2021年9月6日 at 2:43 AM

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第1回全国障がい者スノーボード選手権大会で優勝した、鈴木隆太(33歳)の滑り
第1回全国障がい者スノーボード選手権大会で優勝した、鈴木隆太(33歳)の滑り

 3月8日、白馬乗鞍温泉スキー場(長野県白馬村)で、身体障害者スノーボード協会による、第1回全国障がい者スノーボード選手権大会&サポーターズカップが行なわれ、障害のある選手7名と、サポーターの健常者選手4名が出場した。障害のクラスは、義足のみで、大腿(太もも)と下腿(ひざ下)があるが、今回の7名(うち女子1名)は、下腿義足だった。

第1回全国障がい者スノーボード選手権大会、参加した選手たち

 ソチパラリンピック(昨年)からパラリンピックの種目になった「スノーボード」。日本で大会が行なわれたのは、これが初めて。大会を立案・主催した、身体障害者スノーボード協会の二星謙一代表は、元スノーボード選手で、この大会をパラリンピックにつながるものにしたいと活動している。現在は、日本障害者スキー連盟へのアプローチを通じて、パラリンピックへの活動の一歩を踏み出したところだ。

 気温6度。雨はないが、朝から霧がたちこめ、ゴール付近まで視界を覆っていた。やがて競技開始直前になって、突然、視界がひらかれた。レースは1コース約300メートルほどで、20ヶ所以上からなる旗門を通過してゴールを目指す。3本滑ったうちの2本の合計タイムから採用して、最も速い選手を決める。

 日本初の障害者スノーボード大会で、頂点に輝いたのは、愛知県から来た、鈴木隆太(33歳)だった。スノーボード歴5年になる選手だ。3回目のタイムがもっとも速く、36秒66を記録した。

優勝した鈴木隆太選手とチームメイト
優勝した鈴木隆太選手とチームメイト

大会を終えた鈴木のコメント
「今日の滑りは、うまくいったとはいえず、課題がいっぱいできた。3本の中で、徐々にタイムが良くなっていったのは、よかった。
1月ごろ、仲間に、参加してみないか?と、そそのかされ、エントリーした。大会なんてはじめてで、思いのほか、緊張した」
 また、このスノーボードがパラリンピックにつながる種目であることについて、
「自分は、足がなくても、障害とは思わないが、足がないことで、チャンスがいっぱいある。ぜひ、2018年ピョンチャンでのパラリンピックに挑戦したい」と語っていた。

第1回全国障がい者スノーボード選手権大会、競技スタッフ

3月8日・大会にて

<参考>
2014ソチパラリンピック・スノーボード/フォトギャラリー(写真・比嘉優樹)
http://www.paraphoto.org/?p=1438

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