パリパラリンピックの車いすラグビーは9月2日、アメリカとの決勝を迎える。
昨年発足した岸JAPANは、めきめきと成果を上げている。
2024年の戦績は21戦19勝。
世界ランク3位ながら、海外にとって驚異のチームになっていることは間違いない。
今回のパリ大会でも予選リーグを3戦全勝で勝ち上がると、準決勝ではオーストラリア(世界ランク1位)と対戦。
延長戦の末、52対51で初の決勝進出に駒を進めた。
準決勝では両チーム譲らぬ展開で、なかなかターンオーバーを奪えないシーソーゲーム。
第4ピリオドで2点ビハインドになると、スタンドにいる日本の応援団からは不安や絶望の表情が見られた。
日本はロンドン・リオ・東京と3大会連続で準決勝に敗れていて、準決勝は「鬼門」とされていた。
「またここで夢が破れるのか・・・」と誰もが思った瞬間、キャプテン池透暢(3.0/Freedom)が執念のスティール。そのまま延長戦に持ち込み劇的な勝利を飾ったのだ。
副キャプテンの羽賀理之(2.0/AXE)は「今大会の日本は、ピンチでも崩れないところが強い」と話す。
泣いても笑ってもあと1つ。
目指してきた夢の頂点への挑戦が、9月3日2時30分(日本時間)に始まる。