関連カテゴリ: KOBE 2024 WPA, トラック・フィールド, フランス, リモート取材, 兵庫, 国際大会, 夏季競技, 新着, 車いす, 重度障害, 陸上 — 公開: 2024年5月24日 at 9:04 PM — 更新: 2024年5月27日 at 10:18 PM

フランスのPierre FAIRBANKが金、パリに10個目のメダルを取りにいく! 800mT53

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KOBE2024・DAY7、800mT53(車いす)は、もうすぐ53歳になるPierre FAIRBANKが1:43.80で金メダルを獲得した。7大会連続パラリンピックに出場して既にメダルを9個取っているが、パリでもメダルを取りに行くと明言した。

神戸2024パラ陸上世界選手権・7日目の5月23日、800mT53(車いす)の決勝。シドニーパラリンピック(2000年)から7大会連続で出場し、金1、銀3、銅5、9個のメダルを手にしている超ベテランのPierre FAIRBANK(FRA)が1:43.80で金メダルを獲得し、パリへの切符を手にした。

ラストスパートで逃げ切りをはかるPierre FAIRBANK(中央) 写真・中村Manto真人

決勝レースは4人で争われた。YOO Byunghoon(KOR)がブレイクラインを過ぎレーンがオープンになってからのポジション争いで、まずはトップとなる。FAIRBANKはここであえてトップを譲り後続で体力温存する作戦にでた。ラスト600mあたりまではYOOが先頭のままで進むが、残り200mを過ぎたところでFAIRBANKがラストスパートをかけ追い越す。そのままゴールへ入り金メダルを獲得した。

ミックスでインタビューに答えるPierre FAIRBANK 写真・中村Manto真人

「3ヵ月後のパリでは、400メートルと800メートルでいいレースをしたい。今日と同じようにできれば完璧だ!パリは私にとって7度目のパラリンピック、私のキャリアの最後になる。今までパラリンピックで9個のメダルを獲得したので、あと1個取りたい」とパリパラリンピックでの希望を語った。

フラッグを背に笑顔を見せるPierre FAIRBANK 写真・中村Manto真人

若い選手へのメッセージは?と聞かれると、「あなたの競技に情熱を持ちなさい。若いアスリートたちは1年か2年で勝てると思っているかもしれないが、長い時間、情熱を注ぐ覚悟をしなければならない。一度負けたとしても、その後は勝つことができるだろう、勇気を持って自分の道を貫いて欲しい」とエールをくれた。FAIRBANKが長年にわたって競技の第一線で活躍し続けることができるのは、パラリンピック、陸上競技への情熱のためだろう。

100mT51表彰式。1位、FAIRBANK Pierre(FRA) 2位、KHELIFI Mohamed Nidhal(TUN) 3位、YOO Byunghoon(KOR) 写真・秋冨哲生
メダルセレモニーを終えて、フランスチームの仲間と記念撮影するFAIRBANK Pierre 写真・中村 Manto 真人

(取材・編集 佐々木延江、地主光太郎)

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