関連カテゴリ: KOBE 2024 WPA, イベント, 兵庫, 周辺事情, 国際大会, 女子 — 公開: 2024年5月23日 at 10:26 AM — 更新: 2024年5月24日 at 4:25 AM

高校生ドローンパイロット・両腕欠損の宮崎美侑さんが、飛行撮影でKOBE2024パラ陸上を応援!

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宮崎美侑さんが、足でコントローラーを操縦し、競技場の上空をドローン飛行撮影、KOBE2024パラ陸上に参加する世界のアスリートにエールを送った!

5月19日、神戸2024世界パラ陸上選手権大会・イブニングセッション前のトークイベントで、ドローンによる飛行撮影が開催された。この日はあいにくの雨模様だったが、高校生ドローン・パイロット宮崎美侑さんの挑戦は実現した。

あいにくの雨だったが、ドローン飛行撮影は成功。神戸2024パラ陸上世界選手権スタジアム側では、増田明美会長がトークイベント内で紹介 写真・秋冨哲生

生まれつき両腕のない宮崎さんは、足でコントローラーを操縦し、競技場の上空でドローンを飛行、撮影を成功させた。宮崎さんは13歳からドローン操作を学び始め、16歳で難関とされる無人航空機操縦士の国家資格に合格した実力派だ。

足の指でドローンを操縦する宮崎さん(中央) 写真・中村 Manto 真人
スタジアム側から見たドローン 写真・秋冨哲生

宮崎さんが足の指でドローンを巧みに操縦する姿は、観客席のモニターに表示され、昼休みの競技場でくつろぐ観客を魅了した。

ポール&美侑による、観客席のひととき

撮影が終わった後、世界パラ陸上競技連盟代表のポール・フィッツジェラルド氏(ポール)と観客席で交流の時間を持った。

観客席で歓談する美侑さんと国際パラ陸上競技連盟ポール・フィッツジェラルド氏 写真・中村 Manto 真人

ポール:「今日の撮影はどうでしたか?」
宮崎:「これまでは風景の撮影が多かったが、今回はスポーツの現場で人を撮影することができて面白かった。障害を持つアスリートたちが集うこの大会に携われて光栄です」
ポール:「どんな撮影でもできるとしたら、何が撮影したい?」
美侑:「海外の街に憧れます。ヨーロッパの観光名所を撮影したい」

宮崎さんと話す、フィッツジェラルド氏。 写真・中村 Manto 真人

フィッツジェラルド氏の娘たちもドローンに興味があるということで、アドバイスを求めると、宮崎さんは「失敗を恐れず、挑戦することが大切」とし、「今のドローンは技術が進歩しており、安全に操作できる」と答えた。さらに、ポールが「次回神戸を訪れる際、娘たちにドローン操作を教えてくれないか?」と持ちかけると、宮崎さんは「ぜひ来てください。おすすめの観光スポットも案内します」と笑顔で応じ、新しいドローン仲間が増えることを喜んだ。

左から、日本パラ陸上競技連盟・増田明美会長、宮崎さん、フィッツジェラルド氏 写真・中村 Manto 真人

神戸市在住の高校生である宮崎さんは、既にドローンのパイロットだが「職業としてやるつもりはない。見返りを求めないで楽しんでやっていきたい」と話した。そして、「ドローンは音声での操作ができるが、まだ技術が整っていない。音声操作ができるようになれば、様々な障害がある人もドローンができるようになり、楽しいと思う」と、ドローンを通じてインクルーシブな交流を広げたいと話していた。

宮崎美侑さん 写真・中村 Manto 真人

そんな宮崎さんの応援は、神戸2024世界パラ陸上選手権大会で、障害を持った誰もが輝けることを伝えた。

(取材協力・一般社団法人ユニバーサルドローン協会・竹中ナミ、一般社団法人国際ドローン協会・榎本幸太郎 校正・地主光太郎)

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