関連カテゴリ: KOBE 2024 WPA, WPA, イギリス, トラック・フィールド, リモート取材, 今日の注目記事, 兵庫, 国際大会, 夏季競技, 女子, 新着, 車いす, 陸上 — 公開: 2024年5月22日 at 8:39 AM — 更新: 2024年5月27日 at 3:38 PM

女子100m T34 「ハリケーン」ハナが世界選手権7連勝。「まだ、私は速くなる」と飽くなき探究心とパリへの期待を胸に

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女子100m T34(脳性まひ/車いす)でイギリスのハナ・コックロフトが、予選で大会新を記録、決勝で2位に2秒06の大差をつけて16.89で優勝した。

予選では大会記録を更新したハナ・コックロフト 写真・秋富哲生

神戸2024パラ陸上世界選手権・5日目。女子100mT34(脳性まひ/車いす)で、イギリスのハナ・コックロフトが世界選手権7連勝を果たした。2位は世界選手権初出場16歳のLan Hanyu(中国)が、日本の小野寺萌恵が今シーズン自己ベストで3位についた。

ミックスゾーンでインタビューに答えるハナ・コックロフト 写真・中村 Manto 真人

決勝レース後、コックロフトは「年々競争は激しくなるが、私もまだまだ強くなっている。16秒台を突破したい」と開口一番語った。若手の追い上げについてはチームメイトでもあるカレ・アデネガン(24)、小野寺萌恵(21)、そしてLan Hanyuを挙げて「彼らはまだ若く私より学ぶべきことはたくさんある。私も負けない」とあくなき向上心を見せた。

パリは、ロンドン以上に盛り上がる可能性がある

イギリスのパラスポーツの現状を問われるとコックロフトは「残念ながら、ロンドン2012、ロンドン2017パラ陸上のモメンタムは失われている。特に時差があり、無観客だったTokyo2020で我々の活躍する姿を訴求できなかった」と率直に述べた。だからこそ時差もほぼない、隣国で開催されるパラリンピックに「ロンドン以上に盛り上がる可能性があるかもしれない」と期待を寄せる。「いいクラブ、素晴らしいコーチ陣、設備にイギリス陸連のサポートもある。足りないのは私たちがやっていることを見てらうこと。特にテレビや現地での観戦を通じて若い世代に訴求しなければならない」と熱く語った。

初のパラリンピックへのチケットをつかんだLAN Hanyu(中国) 写真・秋冨哲生

日本の小野寺が3位に

「決勝でスタートの出遅れが悔しかった」とミックスゾーンで記者に語った小野寺萌恵。写真・中村 Manto 真人

23日の800m T34予選で、これらの選手が再び相見えることが予想される。ぜひ、コックロフトに挑むアジアの若手が爪痕を残せるか見逃さないで欲しい。

(現地取材・佐々木延江)

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