関連カテゴリ: KOBE 2024 WPA, トラック・フィールド, 兵庫, 国際大会, 夏季競技, 義足, 義足アスリート, 陸上 — 公開: 2024年5月20日 at 11:04 AM — 更新: 2024年5月22日 at 9:16 AM

世界記録にあと3cm! 7m超えの大ジャンプで競う走り幅跳びT63は、ドイツのLeon SCHAEFERが優勝

知り・知らせるポイントを100文字で

KOBE2024・DAY3、男子走り幅跳びT63は、ドイツ、オランダ勢が強さを見せた。終盤に王者の貫禄を見せたLeon SCHAEFER(GER)が7.22mをマークして優勝した。

神戸2024パラ陸上世界選手権・3日目の5月19日、男子走り幅跳びT63(片足大腿切断)の決勝。6回目の跳躍で、Joel DE JONG(NED)が7.03mを飛び暫定トップに立った。Leon SCHAEFER(GER)は、緊張する場面で観客に拍手を求め、そのリズムを上手く自身の跳躍に合わせ、去年開催されたパリ2023パラ陸上世界選手権で自身がマークした世界記録(7.25m)にあと3cmと迫る、7.22mの大ジャンプをみせ会場を湧かせた。

最終跳躍で王者の強さを見せたLeon SCHAEFER(GER) 写真・薮功也
サポートスタッフと手を握り合うLeon SCHEAFER 写真・薮功也
試合後のフラッグパフォーマンス。7m超えを戦ったLeon SCHEAFER(金/中央)、Joel DE JONG(銀/左)、Noah MBUYAMBA(銅/右) 写真・中村 Manto 真人
表彰式。1位 Leon SCHEAFER(金/中央)、2位 Joel DE JONG(銀/左)、3位 Noah MBUYAMBA(銅/右) 写真・秋冨哲生

試合後「雨でコンディションが良くなかったため、ブレードが滑らないように慎重に対応しなければならずタフな試合となった。日曜日の夜にも関わらず、たくさんの観客がいて試合を盛り上げてくれたのはとても嬉しいし、本当に感謝している」と語った。

試合後、ミックスゾーンでのインタビューに応えるLeon SCHAEFER(GER) 写真・秋冨哲生

山本篤はシーズンベスト6.48mで5位

メダルには届かなかった。シーズンベストの跳躍ができた山本篤 写真・薮功也

6.48mを飛んだ3番目のジャンプについて、「3本目のジャンプは流れも良く、ほんとに今シーズン1番よかった。2本目のジャンプが踏切前で減速してしまった反省を活かして、スピードを落とさないで突っ込みながら踏み切っていった。それがうまくはまったのかなっていう風に思っています。しかし、メダルを取るということは絶対必要だった。自分が記録に満足するんじゃなく、多くのお客さんに魅力を伝えるには順位での勝負が必要だと、東京パラリンピック後とても感じている」と語った。
山本は5位、今大会で4位までにがパリへのハイパフォーマンス枠を得るために優位となる順位を逃した。今後行われるジャパンパラ、日本選手権で6.60m、6.65mの記録を出してパリ行きを決めたい、と諦めない姿勢をみせた。

(編集・そうとめよしえ、校正・地主光太郎)

この記事にコメントする

記事の訂正はこちら(メールソフトが開きます)