「2024ジャパンパラ車いすラグビー競技大会」が1月25日に開幕。4日間の日程で、最終日の28日に決勝と3位決定戦が行われる。
ジャパンパラ車いすラグビー競技大会は、海外チームを招いて千葉ポートアリーナ(千葉市)で行われており、毎年熱戦が繰り広げられている。今年は、日本(世界ランク3位)、ドイツ(同9位)、ブラジル(同11位)の3ヶ国が登場。今日までの3日間で予選リーグ9試合が行われ、日本は全勝であすのブラジルとの決勝に進むことになった。
今回の日本代表は若手中心の選出となり、ローポインターの乗松聖矢(1.5/Fukuoka DANDELION)がキャプテン、小川仁士(1.0/BLITZ)が副キャプテンを務めている。
また、昨年10月の「International Wheelchair Rugby Cup Paris 2023(国際車いすラグビーカップ)」にも選出された23歳の若手、草場隆治(1.0/Fukuoka DANDELION)は「世界の1.0になる素質がある」と、チームの先輩から太鼓判を押されるほどのスピードが持ち味。「2028年のロスを目指していたが、経験を積んだことでパリにいきたいと思えるようになった」と意気込んでいる。今大会は、若手たちにとってはパリの代表争いに向けたアピールの場だ。
千葉ポートアリーナは、車いすラグビーの国際大会や日本選手権など、多くの大会を長く開催しており、「車いすラグビーの聖地」を目指している。初めて車いすラグビー観戦をしたという、近所に住む小学4年生の布施航希くんは「すげー迫力で、めちゃくちゃ面白かった」と、大興奮。自身も脳性麻痺により車いすや歩行器を使っているが、「パラスポーツをやってみたいと思った。車いすラグビーはすごく大変そうだけど、興味はある」と笑顔だった。
見る人たちの心を動かす車いすラグビー。明日も“すげー楽しい試合”を期待したい。
(取材:ONs Sports 編集校正・佐々木延江)