NTCイースト
2019年に完成した完全バリアフリー、国内トップクラスの設備をもつ新しい屋内トレーニングセンター「NTCイースト」はオリパラ共用だがパラアスリートが優先的に使用できる。建設前の2013年の段階では、厚労省の管轄している国立リハビシテーションセンター(所沢)に作ったほうがいいんじゃないか?という考えがあったのを河合たちが覆した。
河合「オリパラ一体になっていこうとしているとき、それはちょっと時代に逆行していますし、もっと世界を見てください。オーストラリア、オランダ、カナダは一緒にやっています。一方で、韓国、中国は別の場所で作っているんですね。どっちを目指して進むかということをオフィシャル、アンオフィシャルに問いました」
そうして現在の北区のナショナルトレーニングセンターの東側に、オリパラ共用の日本代表選手が使用できる施設が建設された。東京2020へのパラリンピアンの練習拠点を切り開いたのは河合らの努力だった。
しかし、問題はそれだけではななかった。敷地の中は完全バリアフリーだがエリアへのアクセスが問題だった。敷地外のエリアは、東京都、北区、板橋区、バス業者、JRなど管理者が多岐に渡っていた。そこは、当時のオリパラ担当大臣とともに省庁をこえて横串で取り組もうということになった。
他にも、PAJでは東日本大震災の被災地支援、10周年シンポジウム、タレント発掘事業への協力、JADAアスリートフォーラムへの参加、自分達自身がスポーツを知るための取り組みなども行って現在にいたっている。